20~30代男性への認知拡大を狙い、Twitchでキャンペーンを実施
MZ:マニフィークでのTwitch活用の目的について、まずは1つ目の「コアターゲットへの認知拡大」から詳しくお聞かせください。
倉田:マニフィークはAmazonでの販売に力を入れていますが、コアターゲットにしている20代後半から30代前半の男性層が獲得しきれていないという課題がありました。そんな中でご提案いただいたのが、Twitchでした。
Twitchのユーザーには20代男性が多く、日頃からデジタルが身近にある方が多いこと。かつ、マニフィークが販路のメインとしているAmazonとも親和性が高いことから、コンテンツとして相性は悪くなく、トライすることが可能性を広げるチャンスと捉え、キャンペーンの実施に至りました。また、ビューティやファッションに関心のあるユーザー層が多いということを伺い、これも決め手になりました。
MZ:Twitchのユーザー層とマニフィークのコアターゲットがぴったり合っていたのですね。もう1つの「双方向性のあるマーケティングコミュニケーションへのトライ」についてもお聞かせください。
西村:マニフィークでは発売当初よりデジタルマーケティングに注力してきましたが、特に男性のお客様へのアプローチにおいては、デジタルコミュニケーションの難しさを感じています。たとえば、SNSでインフルエンサーを1人起用するにしても、男性で美容に詳しく、さらにマニフィークの世界観に合う方となると、その選定は簡単にはいきません。その点Twitchは、先ほど倉田がお話ししたように男性のユーザー層が多いのに加え、ストリーマーさんを通してTwitch上の既存のコミュニティに直接アプローチすることができます。それまではどうしても広告がメインで、デジタル上のコミュニケーションが一方通行であることを課題視していたので、Twitchのコミュニティに入り込んで双方向にコミュニケーションできるという点が魅力的でした。
TwitchでもAPAC初だった、メンズビューティケアブランドのインフルエンサー配信
MZ:Twitchでは、どのようなキャンペーンを実施されたのですか?
倉田:動画広告とバナー広告の出稿に加え、ご夫婦でゲーマーとして活動されているストリーマーのももちさん、チョコブランカさん(/momochoco)を起用したライブ配信を行いました。テーマは、「美しく対戦しながらメンズビューティケア初体験!」です。
お二人を起用した経緯については、マニフィークは男性をコアターゲットにしてはいますが、女性のお客様にも十分満足いただけるような高い品質で開発されています。そうした品質の高さや商品の使い方は、普段からコスメやビューティケア用品に馴染みのある方も一緒にご紹介いただくほうがわかりやすいだろうと考え、ももちさんとチョコブランカさんに配信をお願いしました。
MZ:ライブ配信では、冒頭部分でしっかり時間を使い、商品の使い方や使用感などをお話されていましたね。
倉田:はい。化粧水やクリームなどの基本的なスキンケアアイテムだけでなく、フェイスマスクやメイクアップアイテムなど普段男性だとなかなか手に取らないような商品も含めて、配信の中で実際に使用しながらご紹介いただきました。ももちさんはビューティケアにあまり馴染みがなかったようですが、チョコブランカさんが「男の人だって肌のケアは大事だよ」とお話ししてくださり、納得感のある形でマニフィークをご紹介いただけたと思っています。