SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」は、15~24歳の女性を対象に実施した2023年のトレンド予測について、部門ごとの結果を公開した。
「パヌレ」「昭和アイドル」「平成マンガ」などに注目
まずカフェ・グルメ部門では、夜の時間の過ごし方に注目。お酒だけでなくカフェメニューも楽しめる「夜カフェ&バー」や屋上テラスからの景色を眺めながら食事ができる「ルーフトップバー」などがZ世代の人気を集めている。
またカヌレの形をしたパイ菓子「パヌレ」やイタリアの伝統菓子「カンノーロ」などヨーロッパ風のスイーツが過熱。ホールケーキの上に鏡が乗っており鏡越しに撮影ができる「ミラーケーキ」、推しの誕生日を中心に楽しまれている「カラフルケーキ」などが2023年のトレンドとなりそうだ。
次にモノ・コト部門では、山口百恵さんや松田聖子さんなどの「昭和アイドル」や、「NANA」「DEATH NOTE」「SLAM DUNK」など「平成マンガ」にZ世代が注目。このほか1日に1回2分間だけ撮影した写真を共有できる「BeReal」やリアルタイムで位置情報を共有する「iシェアリング」などのアプリも活用されている。
海外カルチャーや儚さ・透明感を出すスタイルがトレンドに
続いてファッション・コスメ部門では、引き続き韓国や中国を中心としたアジアトレンドに加えて、アメリカやイギリスなどの欧米諸国のカルチャーにもZ世代の注目が集まりそうだ。
LAやNYなどを中心としたアメリカのファッションスタイル「海外ガール」のほか、Y2K(2000年代ファッション)スタイルのひとつとして「ローウエスト・ローライズボトムス」にも注目が集まる。
一方で、儚さと透明感を併せ持つ白や水色を基調としたスタイル「水色界隈・天使界隈」や自然な透明感がポイントの「白湯メイク」、くらげのような儚さと透明感を演出する「くらげメイク」もトレンドとして取り入れるZ世代が増えている。
アーティスト部門は、次世代アイドル・K-POPアーティスト、ビジュアル系バンドなど多岐にわたり、世代も新人からベテラン、昭和~平成まで、広く楽しまれる様子が見られた。
【調査概要】
・ノミネート候補選定
調査期間:2022年1月~10月
調査方法:アンケート調査(自由記述式)
調査機関:SHIBUYA109 lab.
調査対象:15~24歳の女性100人/毎月
・ノミネート選定
上記調査結果から10名の高校生・大学生とSHIBUYA109 lab.で選出
・トレンド予測調査
調査期間:2022年11月
調査方法:Webアンケート
調査機関:SHIBUYA109 lab.
調査対象:SHIBUYA109 lab.独自ネットワークとSHIBUYA109渋谷店来館者の15歳~24歳の女性372人
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