これからの広告運用者に求められてくるスキルとは?
MZ:電通デジタルでは、今回のYahoo!広告 キャンパス以外に広告運用者の教育のために行っていることはありますか。
三野宮:電通デジタルでは、基本的なOA(Office Automation)スキルや広告運用に必要な入稿手順などを学習できるコンテンツを自社で開発しています。研修時にはそれを用いてスキル向上に努めてもらっています。
また、Yahoo!広告 キャンパスなど各プラットフォーマーが提供している学習プログラムの受講や認定試験の受験を推進しています。
櫻井:また、電通デジタル独自の制度に、部署横断で成果を上げた案件やプロジェクトを表彰するというものがあります。
広告運用者の多くは、管理画面に向き合う時間が多くなってしまいがちですが、重要なのはお客様のビジネスの成長をご支援することです。部署横断の取り組みを表彰する制度を設けることで、電通デジタルの各部署が持つ強みの掛け算が増え、広告運用者もよりお客様のビジネスに貢献できる経験を積むことができるのです。
MZ:ヤフーの座間さんにうかがいます。現在、デジタル広告はAIによる自動化が進み、運用者の工数は日々削減されています。今後、広告運用者にはどういったスキルが求められるようになっていくのでしょうか?
座間:AIによる自動化は、これからも加速していく可能性が高いです。その上で広告運用者に求められてくるのは、複数の媒体を横断して広告の相乗効果を生み出すことにあると考えています。
どの媒体にどんな役割を持たせ、どれだけの費用で広告を出稿するのか? 広告運用者が統合プランニングを行い、各媒体の運用最適化はAIやテクノロジーに任せていけると理想的だと思います。
そのためにも、各広告の土台となる知識の定着は必要だと考えています。
あらゆるサービスに対応した学習コンテンツ・認定試験を提供
MZ:最後に今後の展望について教えてください。
座間:現在Yahoo!広告 キャンパスでは、3つのコースを用意しています。しかし、Yahoo!広告にはこの他にも押さえてかなければならないルールや機能がございますので、それら対応したコンテンツや認定試験の拡充に取り組みたいです。
また、学習コンテンツのUIはまだ改善の余地があると思っています。2023年3月には、UIのアップデートを予定しております。
MZ:ありがとうございます。最後に電通デジタルのお2人から、ヤフーに期待すること、今後の展望をお話しください。
櫻井:ヤフーの強みは、約100のサービスを通して蓄積される膨大なビッグデータから、生活者の行動を分析できる点にあると思っています。今後はヤフーのビッグデータを活かした広告プランニングや広告運用について、Yahoo!広告 キャンパスで学習できるようになると嬉しいです。
三野宮: Yahoo!広告 キャンパスは、社員の教育に貢献してくれています。今後もYahoo!広告 キャンパスでの学習を社員に促しながら、お客様のビジネス成長パートナーとして活躍できる社員を育てていきたいです。