※本記事は、2023年2月25日刊行の『MarkeZine』(雑誌)86号に掲載したものです。
【特集】消費者インサイトから探る「創造・成長のカギ」
─ 承認欲求vs周りの目、友情の築き直し、チル、パーソナライズ Z世代のインサイトにまつわる4つのカギ
─ サントリーがMZ世代をターゲットに仕掛ける「ビアボール」、商品開発の裏側を聞く
─ 「きれいになりたい」という思いは皆同じ 男性用コスメ「UNLICS」が捉えるZ世代のインサイト
─ 保険×ゲーム実況で、Z世代就活生の心をつかむ 東京海上日動の 「モンハン保険」
─ Tinderの利用動向に見る、Z世代の恋愛・出会いの価値観
─ Z世代のニーズを捉え、マリオットホテルが提案する新しいホテル体験(本記事)
─ Z世代が好む「くすみ系カラー」を因数分解すると?Z世代の“買いたい”気持ちを作るカラーパレットを公開
─ 進むデジタル化、リタイアなき社会での生き方…変化に直面するシニアのインサイトを探る
─ ユーザーが求める「美容・健康のための食」と「地球の健康」は地続き。ミツカン「ZENB」が考える未来
─ コロナ禍でも成長を続けた一休.comに聞く事業概況/ご褒美消費を狙う時のポイントは?
ホテル市場のカギを握るZ世代
──マリオット・インターナショナルでは、日本のZ世代をターゲット層としてどのように見ていますか?
2025年までにアジアの人口の4分の1を占め、今後のホテル市場のカギを握る世代として最も注目しています。コロナ禍でも若い世代は旅行意欲が旺盛で、観光業界をリードしてきました。こうした動向を踏まえ、マリオットグループとしても「Moxy(以下、モクシー)」や「aloft(以下、アロフト)」など、若者がターゲットのホテルを国内でオープンしています。
Z世代ならではのニーズとして注視しているキーワードは、「デジタル(スマートフォン)」と「サステナブル」です。マリオットの旅行会員プログラム「Marriott Bonvoy」では、デジタルネイティブ世代向けに先端テクノロジーの活用に注力しているほか、2022年6月には、「SDGs×ウェルビーイング」というテーマのもとウェスティンホテル横浜を開業しました。ウェスティンホテル横浜では、ペットボトルゼロポリシーを掲げ、客室の飲料水はリターナブルボトルにするなどサステナブルな運営を行っており、お客様にも“ウェルネス”の要素を多く取り入れたサービスをご提供しています。