※本記事は、2023年2月25日刊行の『MarkeZine』(雑誌)86号に掲載したものです。
ホテル市場のカギを握るZ世代
──マリオット・インターナショナルでは、日本のZ世代をターゲット層としてどのように見ていますか?
2025年までにアジアの人口の4分の1を占め、今後のホテル市場のカギを握る世代として最も注目しています。コロナ禍でも若い世代は旅行意欲が旺盛で、観光業界をリードしてきました。こうした動向を踏まえ、マリオットグループとしても「Moxy(以下、モクシー)」や「aloft(以下、アロフト)」など、若者がターゲットのホテルを国内でオープンしています。

2019年よりマリオット・インターナショナルの日本・グアム担当 エリアヴァイスプレジデントとして、同エリアにおけるオペレーション、開業準備を統括。これらの地域でのプロパティ・ポートフォリオのオペレーションや財務状況をハンドリングしている。
Z世代ならではのニーズとして注視しているキーワードは、「デジタル(スマートフォン)」と「サステナブル」です。マリオットの旅行会員プログラム「Marriott Bonvoy」では、デジタルネイティブ世代向けに先端テクノロジーの活用に注力しているほか、2022年6月には、「SDGs×ウェルビーイング」というテーマのもとウェスティンホテル横浜を開業しました。ウェスティンホテル横浜では、ペットボトルゼロポリシーを掲げ、客室の飲料水はリターナブルボトルにするなどサステナブルな運営を行っており、お客様にも“ウェルネス”の要素を多く取り入れたサービスをご提供しています。