NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(以下、NTTコム オンライン)は「NPSベンチマーク調査」を実施。今回は、アパレルECサイト部門の調査レポートの一部を紹介する。
なお、NPS(Net Promoter Score)とは顧客ロイヤルティを測る指標のこと。「友人や同僚に薦めたいか」という質問に対し、9~10点を付けた顧客を「推奨者」、7~8点を「中立者」、0~6点を「批判者」と分類。回答者全体に占める推奨者の割合から、批判者の割合を引いで出てきた数値(※)がNPSの値となる。
※たとえば、10人の回答のうち「9~10」の推奨者が3人、「0~6」の批判者が5人だった場合、NPSは30から50を引き「-20」となる
NPSスコア、トップはMAGASEEK
調査対象となったアパレルECサイト6社のうち、NPSスコアが最も高かったのは「MAGASEEK(マガシーク)」で-13.7ptだった。2位は「ZOZOTOWN(-15.6pt)」3位は「SHOPLIST.com by CROOZ(-16.5pt)」という結果に。
1位のMAGASEEKについては、公式アプリの使いやすさや検索性の高さ、レコメンデーションの適切さなどが評価のポイントにつながった。ZOZOTOWNについては、ブランドや商品の品揃えの豊富さ、SHOPLISTに関しては、コストパフォーマンスの良さがそれぞれ評価された。
EC利用の主目的は「商品をじっくりと選べる」
対象のアパレルECサイトを利用する目的について調査。その結果「店員の接客がなく、じっくりと商品を探して購入できるため」が43.4%と最多に。「自分が必要としている商品だけを購入することができるため(42.8%)」「実店舗に比べて商品が探しやすいため(35.2%)」が続いた。
今後求める機能、トップは「サイズ測定機能」に
アパレルECサイトの利用において、今後実装を求める機能を聞いた。その結果「自分の体形やサイズを簡単に測定できる機能(31.1%)」がトップに。次点として「オンライン上で自分が試着したイメージをできる機能(25.9%)」が挙がった。
【調査概要】
対象サイト:Amazon Fashion、MAGASEEK、Rakuten Fashion、SHOPLIST.com by CROOZ、ZOZOTOWN、マルイウェブチャネル
対象者:インターネットリサーチモニターのうち対象サイトの利用者
期間:2023年1月12日(木)~1月18日(水)
有効回答者数:2,159人
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