DX推進を上流から下流まで支援
野崎:今回はアンダーワークスの米川さんにお話をうかがいます。最初に現職の会社紹介を簡単にお願いできますか。
米川:アンダーワークスは国内外のBtoB、BtoC企業のデジタル領域のコンサルティングを行っています。テクノロジーに強く、戦略立案から導入、運用支援の実行部分まで、上流から下流すべてをカバーしています。また、帰国子女や外国籍の社員が多数在籍しており、グローバルへの対応も可能です。
昨今は企業のDX推進が急務となっており、その戦略を練るところからご一緒させていただくケースが多いです。
野崎:市場価値の高いスキルであるDXコンサルティングに携わっていらっしゃいますね。上流から下流までクライアントに伴走していくとなると、担当案件も長期になると思いますが、どのくらいの期間のプロジェクトが多いのでしょうか。
米川:システムを導入する場合には、半年から1年くらいのものが多いです。また、システム導入まで行って、その後の保守などは開発パートナーの企業にお任せしてプロジェクトを抜けるケースがほとんどです。
アンダーワークスで得られたテクノロジー×ビジネスの理解
野崎:あと、今取材しているオフィスの雰囲気もユニークですよね。テントがあったり、キャンプチェアの会議室があったり、キャンプ場みたいです(笑)。
米川:これは社長の趣味が反映されています(笑)。でも、コロナ禍でリモートがメインになっているので、私も1ヵ月ぶりに出社しました。
野崎:取材に合わせて出社いただきありがとうございます。御社は元々リモート環境での仕事がメインですものね。ただ各社を見ていると、会社への帰属意識低下や企業の成長鈍化の影響から、再び出社メインに会社の経営方針を戻している企業の割合が増えていると感じています。
米川さん自身は、リモート環境での勤務体制をどのように感じていますか。
米川:確かに、オフラインのコミュニケーションに比べて空気感や雰囲気をつかむのが難しい部分はあると思います。でも、オンライン会議ではビデオをオンにしてアイスブレイクを丁寧に行ったり、入社後のオンボーディングの仕組みを整えたり、リモートでも効率よく働ける環境作りが行われているので、リモート勤務へのストレスはほぼないですね。
野崎:リモート勤務のフローが完全に定着していますよね。もう少し仕事内容についてうかがいます。アンダーワークスでは、特定のマーケティングソリューションを担いで提案しているわけではありません。プロジェクトごとのニーズに合わせて提案内容が変わるので、課題解決の手段が限定されなく、膨大にあるマーケティングテクノロジーやプロダクトを理解しなければならないため業務の難易度が高いはずですが、実際のところいかがでしょうか。
米川:アンダーワークスが提供している「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN」を見ていただければわかるのですが、マーケティング関連のツールだけでも1,500以上あり、それらすべてを把握するのは不可能です。
一方で、カオスマップでカテゴリー別の分類があるように、カテゴリー単位でそれぞれのツールがどのような課題を解決できるのか理解することができます。そのため、まずはカテゴリー単位でツールを理解することを強く意識していますね。
野崎:マーケティングテクノロジーカオスマップJAPANを提供しているアンダーワークスであれば、社内資料で各ツールがどのカテゴリーに位置しているか、詳細に把握できそうですね。さらに、戦略から実行まで支援するのでクライアントごとのビジネスモデルの理解力も深まりそうです。
この、マーケティングテクノロジーの知見と各ビジネスモデルの理解力、双方を理解できる人材は市場のニーズに対して少なく、非常に市場価値が高い仕事をされていると感じます。