※本記事は、2023年3月25日刊行の『MarkeZine』(雑誌)87号に掲載したものです。
【特集】話題化で終わらない、Instagram活用
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EC、D2Cブランドにとって「SNS起点の販促」は必須項目
──はじめに「HAUT(オウ)」がどういったブランドなのか、教えていただけますか。
潤一:HAUTは、2021年に立ち上げたD2Cのメンズスキンケアブランドです。CCIとしてEC事業者様のコンサルティングに従事する中で、「我々自身もブランドを運営することで、いろいろなノウハウが得られるのではないか」「そこで得た知見をクライアント様に還元できるのではないか」と考え、HAUTのローンチに至りました。コロナ禍に入ってからは特にメンズスキンケアの市場は拡大傾向にあり、競合ブランドも多くなっています。HAUTは「丁寧にデザインされたスキンケア商品」をコンセプトとしており、中身の成分にこだわっているのはもちろん、インテリアにも馴染むようなデザイン性の高いパッケージで競合ブランドと差別化することで、男性視点での共感や評価をいただいています。
──ソーシャルを起点にブランドを開発・運営されてきた点もHAUTの特徴ですよね。
潤一:はい。近年、SNSのEC化とも言える現象が起きていますが、HAUTはまさにそういった生活者の消費行動の変化を受けて生まれたブランドです。以前は、Instagramで気になる商品を見つけたら、ECサイトを訪れ、商品を見て購入するという流れでした。それが今は、Instagramの中で商品の情報を見て、タグ付けされた投稿からその商品の口コミを調べ、Instagramの中から購入への導線を作れるようになっています。EC事業者においてはSNSを起点にした販売促進が欠かせません。
眞大:Instagramでは、ブランドのアカウント自体がECサイトもしくはホームページのような役割を果たすようにもなってきています。我々がサポートしているECのクライアント様でも「Instagram経由の売上を伸ばしたい」というご要望が増えており、ECの販促ではSNS、特にInstagram活用の重要性が高まっていると感じています。