企業やブランドによるInstagram活用は今やスタンダードになった。一方で、利用者の活用方法の進化も目覚ましい。かつては「話題化」が主な目的だったInstagram施策も、今やコミュニティ形成や購買といったフェーズにまで拡大しており、活用の可能性はますます広がっている。企業が利用者の変化に適応し、Instagramを事業成長に活かすためのキーワードや考え方について、Facebook Japanグローバルアカウントチーム営業部長の相原留⾐氏にうかがった。
※本記事は、2023年3月25日刊行の『MarkeZine』(雑誌)87号に掲載したものです。
【特集】話題化で終わらない、Instagram活用
─ 学ぶと働くを循環させる。急成長のスタートアップ「SHElikes」に学ぶユーザー巻込型のインスタ活用
─ 利用者が求める情報は「映え」から「リアル」へ、クリエイターとコマースで変化するInstagram(本記事)
─ 質の高いファン育成を第一に、ブレないブランディングを実践 GLASSAGEのInstagram戦略
─ CCIのD2Cブランド「HAUT」に学ぶ、認知~興味関心/購買フェーズでのインスタ活用のポイント
─ 販売員の投稿が“個”を捉える!通称「Bアポ」のInstagram
─ フォロワー数は165万超&約70名のインフルエンサーが活躍中!3COINSのインスタ戦略
─ 常にワクワク・ドキドキを届ける、BEAMSの運用方針
─ 目指すは「ファンと一緒につくるアカウント」 よなよなエールのInstagram
─ InstagramはWebサイトと同じくらい重要な企業の受け皿に Instagram活用のこれから
動画に触れ、クリエイターから情報を得る場
──Instagramと言えば、かつては「映え」という言葉に象徴されるように静止画を楽しむ場所のイメージがありました。現在の利用者はInstagramに何を求めてどのように利用しているのでしょうか?
そもそもInstagramは家族や友人といった大切な人との距離を縮め、趣味や関心にまつわるコンテンツを楽しみ、大好きなこととつながるプラットフォームです。
現在の使われ方には2つのポイントがあります。1つ目は、利用者の生活に密着していること。2つ目はビジネスとつながれることです。実は利用者の90%がビジネスアカウントをフォローしているほど利用者とビジネスの親和性が非常に高く、Instagramで新しい商品を発見し、そのまま購買するという流れが当たり前になってきています。
また、Instagramを「クリエイターをフォローする場所」だと認識する国内利用者が73%を超えています。その上、Instagramは他のプラットフォームよりもクリエイターの影響力が大きく、購入への影響度が高いこともわかっています。
クリエイタータスクフォース 責任者 相原留⾐(あいはら・るい)氏
2017年にFacebook Japanに入社。日本におけるグローバルアカウントのビジネスリードとして、消費財クライアントを中心にFacebookの広告ビジネスに貢献。2020年よりグローバルアカウント(自動車、リテール、消費財業界)の広告営業部長として従事。Instagramにおけるクリエイターマーケティング推進を担う社内タスクフォースの責任者も務める。
さらに従来からの変化で言うと、静止画が中心の「映え」を追求する世界から、動画を利用する利用者が増えていて、特に「リール」(短尺動画)はFacebookとInstagramにおいて1日あたり1,400億回以上再生されており、Instagram全体では利用時間の20%を占め、中心的存在になっています。
──Instagramの使い方に関して、日本の利用者の特徴はありますか?
日本においては、飲食店やメイクのハウツーなどを調べるためにハッシュタグ検索がよく使われます。そこで新しい商品との出会いを求めるだけでなく、比較検討も行う点が特徴的ですね。その結果、日本の利用者はハッシュタグ検索をする回数がグローバル平均の約5倍になっています。
また日本は、24時間で消える動画「ストーリーズ」の利用が盛んな国の一つです。また先述のとおりリールも人気です。ところが、企業アカウントに目を向けると、まだリールを使用していないケースが多いのも現状です。
会員登録無料すると、続きをお読みいただけます
新規会員登録無料のご案内
- ・全ての過去記事が閲覧できます
※プレミアム記事(有料)は除く - ・会員限定メルマガを受信できます
- ・翔泳社の本が買える!500円分のポイントをプレゼント
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- 【特集】話題化で終わらない、Instagram活用連載記事一覧
- この記事の著者
-
岡田 果子(オカダ カコ)
IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
