※本記事は、2023年3月25日刊行の『MarkeZine』(雑誌)87号に掲載したものです。
【特集】話題化で終わらない、Instagram活用
─ 学ぶと働くを循環させる。急成長のスタートアップ「SHElikes」に学ぶユーザー巻込型のインスタ活用
─ 利用者が求める情報は「映え」から「リアル」へ、クリエイターとコマースで変化するInstagram
─ 質の高いファン育成を第一に、ブレないブランディングを実践 GLASSAGEのInstagram戦略(本記事)
─ CCIのD2Cブランド「HAUT」に学ぶ、認知~興味関心/購買フェーズでのインスタ活用のポイント
─ 販売員の投稿が“個”を捉える!通称「Bアポ」のInstagram
─ フォロワー数は165万超&約70名のインフルエンサーが活躍中!3COINSのインスタ戦略
─ 常にワクワク・ドキドキを届ける、BEAMSの運用方針
─ 目指すは「ファンと一緒につくるアカウント」 よなよなエールのInstagram
─ InstagramはWebサイトと同じくらい重要な企業の受け皿に Instagram活用のこれから
女性向けにアイウェアを展開する「GLASSAGE」
“女性のためのメガネブランド”として2019年にローンチした「GLASSAGE(グラッサージュ)」。そのブランドコンセプトを「コスメを選ぶようにメガネを選び、メイクをするようにメガネを纏う」と説明するのは、ブランドを運営するオンザヒルの斑目拓也氏だ。このコンセプトは、サザビーリーグコンテンツ事業部と共に作り上げたもの。
手ごろな価格のメガネが増えた昨今、ファッションや気分に合わせてメガネを使い分ける若年層ユーザーも増えた。一方、GLASSAGEのメガネの価格は1万円台半ばから3万円ほど。ターゲットは、“スリープライス製品の卒業生”“30代以上の都会的な女性”だ。メガネは基本的にユニセックス商品だが、GLASSAGEでは主に女性のみをターゲットとし、他ブランドにはない価値訴求を展開している。
たとえば、パーソナル接客。GLASSAGEは東京、千葉、神奈川に4店舗を構えており、店舗では来店者の肌の色味や骨格に合わせて、それぞれに似合うメガネを提案している。これはGLASSAGEオリジナルのメソッドで、パーソナルな接客と上質なメガネをセットにし、ラグジュアリーな体験を提供しているのだ。
そんなGLASSAGEのマーケティング戦略について、斑目氏は次のように語る。
「店舗も少なく本部機能も小さいので、マスマーケティングでは規模も予算も大手のメガネブランドに太刀打ちできません。事業モデルもどちらかというとD2Cに近いので、マーケティング戦略もデジタル中心のアプローチを取っています」(斑目氏)
そして、このデジタルマーケティングの中核にInstagramが位置しているという。