※本記事は、2023年3月25日刊行の『MarkeZine』(雑誌)87号に掲載したものです。
【特集】話題化で終わらない、Instagram活用
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フォロワーを軸にしたコミュニケーション
Instagramの立ち位置・活用の目的:
フォロワーが知りたい情報の提供と、双方向コミュニケーションを通して接触頻度を保ち、ファンの熱を維持する。
──ファンとのコミュニケーションを重視する御社にとってInstagramはどのような場所ですか?
Instagramを「購買促進」の場ではなく、「ファンの熱を維持してもらう場」と捉えています。私たちの製品を気に入ってフォローしてくださった方に定期的にクラフトビールの魅力をお伝えし、製品に愛着をもってもらうことが第一目的です。
実際に、Instagramアカウントは、フォロワーさんの数が増えても1投稿あたりのエンゲージメント率が低下せず、顧客アンケートでも他のSNSに比べてアカウントに対する満足度が高い結果が出ています。Instagramを通じて「熱」を持ち続けてもらうことで、店頭でクラフトビールを見かけたときに「あ、飲みたいな」と思っていただくことが最終ゴールです!
──具体的にどのような投稿、コミュニケーションをされていますか?
フォロワーさんが「知りたいこと」を発信するように心がけています。過去に反応の良かった投稿を「知りたいこと」と捉え、投稿の共通点からいくつかの要素を割り出し、その要素を満たす内容のみ投稿するように運用しています。「ぬるいビールを瞬時に飲み頃温度まで冷やす方法」や「ビールの保管方法」といった投稿がその一例です。
また、一方通行ではなく双方向のコミュニケーションを意識しています。お客様が投稿してくださったUGCを積極的にシェアし、コミュニケーションをとっているのもその一環です。たとえば直近の「猫の日(2/22)」には、『水曜日のネコ』という製品と飼い猫の写真を撮影された方の投稿写真をタイムラインでシェアしました。すると、他の方々がストーリーズでその様子を投稿し、今度はそれを公式ストーリーズでシェア……結果、猫の日に水曜日のネコを楽しむ様子がアカウントに溢れ、1日で1ヵ月分に相当する数のUGC投稿が集まりました。