地方クラブとのスポンサーシップが信頼度を高める
平地:続いて、マネーフォワードがオフィシャルDXパートナーに参画した背景を教えてください。
中村:マネーフォワードのスポンサーシップについて取材いただいた回でも話が出ていると思いますが、マネーフォワードはITへの関心がある方々を中心に認知が高まりつつあったものの、福岡での認知度はまだまだで、何をしている会社か理解されていませんでした。
アビスパ福岡のスポンサーとなることで、地方に根差したスポーツクラブをハブにしてPRや営業活動ができ、信頼を高められると考えました。また、1つのツールを入れただけでは、企業全体のDXは図れません。我々もマネーフォワードのサービスだけ入れていただいても課題解決にならない場合もあると思っていて、参画する前から他の企業と連携した提案を行っていました。
そういった複数企業が連携した提案が行いやすくなるのも、オフィシャルDXパートナーに参画するメリットだと考えています。

平地:SmartHRの黒川さんは、どのような背景で参画したのでしょうか。
黒川:九州の営業拠点を2020年の秋に一人で立ち上げたのですが、営業活動に加えて何かしないと、SmartHRの導入・活用は進んでいかないと思っていました。その中で、花城さん、中村さんと情報交換する機会があり、オフィシャルDXパートナーの誘いを受けたのが参画のきっかけです。
ただ、プロスポーツチームへのスポンサーシップはBtoC向けの商品・サービスがするもののイメージがあって、費用対効果もどうなのだろうと思っていました。しかし、話を聞いてみるとアビスパ福岡にはアビスパグローバルアソシエイツ(以下、AGA)という経済界コミュニティがあり、九州・福岡に拠点を置く企業の方たちとの接点もできることがわかりました。企業・サービスの認知や理解を促すアプローチとして効果が見込めたので、本社に説得して参画を決めました。

ビジネスマッチングや新卒採用イベント、noteでの発信を実施
平地:続いて、オフィシャルDXパートナーの詳細についてうかがいます。現在オフィシャルDXパートナーは何社が参画しているのでしょうか。
平田:2021年の創設時には、マネーフォワード、SmartHR、税理士法人アーリークロスの3社に参画いただきました。その後、GMOペパボ、プレイド、アイレップ、GMOあおぞらネット銀行、M&A DXの5社が加わり、現在は8社がオフィシャルDXパートナーとなっています。
平地:8社も参画していると、あらゆる顧客の課題解決に貢献できますし、ソリューションの領域も異なるのでいいですね。また、アーリークロスさんのようにツールの導入・活用を支援する企業も入っているので、ツールを入れて終わりにならないのも素晴らしいです。
続いて、オフィシャルDXパートナーの活動内容について教えてください。
平田:2021年には『九州企業のDX化に向けたキックオフ~知っておくべきDXのいま~』をテーマにイベントを実施したり、『福岡発のDX構想は地域経済に何をもたらすか』をテーマにNewsPicks社主催「re:gion」のセッションに参加したりしました。
また、オフィシャルDXパートナーに参画している企業の新卒会社説明会&キャリア座談会、「アビスパ福岡DXパートナー」のnoteでのDXに関する情報発信など、ビジネスマッチング以外の取り組みも行っています。