Pinterest アドでリーチできる層とは?
ユーザーニーズを汲み取り、現在は購入体験の向上に注力し、すべてのピンからショッピングができる状態を目指しているというPinterest。そんな同プラットフォームが、2022年6月から日本国内で提供を開始した広告が「Pinterest アド」だ。
広告の配信枠は、「検索画面」「ホームフィード」「関連ピン」の表示画面というPinterestの主要3機能に設置されている。
杉原氏は、すでにPinterest アドのクライアント支援実績があり、その中で気づいたPinterest アドが持つ特徴について語った。
「Pinterestは、購入ステージの初期にいる方たちにリーチできるのが特徴的だと思います。最終的な購買は、検索やECプラットフォーム経由になると思いますが、その手前で購買意欲が高いがまだ何を買うかは決めていないユーザーに対して認知を取りにいきやすい。また、Pinterest内のカテゴリが細分化されているので、ターゲティングも詳細に設定できておもしろいですね」(杉原氏)

成田氏も「Pinterestは認知から購入までフルファネルで活用可能な媒体で、確かに未認知層へのリーチに強い」と答え、未認知層にアプローチできた企業事例を紹介した。
「現在、ELLE SHOP様にPinterest広告を活用いただいており、ELLE SHOPをまだ知らないユーザーへリーチできている点を評価いただいています。Pinterest経由でELLE SHOPを利用する新規ユーザー率は、他プラットフォームに比べて約2倍という結果が出ています」(成田氏)
Microsoft 広告とPinterest アドが重視する信頼性とは
セッション後半では、Microsoft 広告とPinterest アドに共通する「信頼性・検索の形・トレンドインサイト」の3つのテーマに絞ったディスカッションが行われた。
まずは、信頼性について。有園氏は、広告主側が気にするであろうMicrosoftが保有するデータの信頼性について言及した。
「多くのお客様に製品をご利用いただいていることにより得られる膨大なデータを保有できています」(有園氏)
一方成田氏は、利用ユーザーからの信頼を得るため、Pinterestが実施している取り組みを紹介した。
「Pinterestは、ユーザーがポジティブな気持ちを保って使っていただける環境を保持できるよう配慮しています。具体的には、誤ったヘルスケア情報やボディシェイミングなどネガティブな感情を想起させるような広告や、政治的な広告を排除してきました。結果、2022年のeMarketerによる調査では、Pinterestを「最も信頼できるソーシャルアプリ」の第1位に選出しています。」(成田氏)
データの信頼性の高さを強みにするMicrosoftに対し、Pinterestはユーザーにとって不快な広告体験を極力排除し、広告に対してもポジティブな気持ちで向き合ってもらうという形で、信頼性を高めているのだ。