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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

花王廣澤氏が若手視点で聞く、これまでとこれからのマーケティング

Advertising Weekがなぜ日本に?広告業界の根本的課題【イグナイト笠松氏×花王廣澤氏】


リアルイベントが雑談力を鍛える

廣澤:コロナ禍の影響で、多くのリアルイベントがオンライン開催となりました。ウェビナーも増加し、タイムパフォーマンスを重視して効率的に情報収集する動きが加速したと思っています。一方で、リアルな熱狂を渇望する声もあると思うのですが、笠松さんはイベントのリアル・オンライン開催についてどのように考えていますか。

笠松:2022年のAWAはハイブリッド開催だったのですが、主催者の報告ではリアルの増加がオンラインより多く、リアルに人が戻ってきていると感じています。会場に戻ってきた人も皆さん笑顔で、AWAが提供しているネットワークカクテルのビアホールにいてもなかなか帰りたがらない(笑)。それだけ、リアルでのコミュニケーションを渇望していたのだと思います。

 リアルで交わされる雑談には大きな価値があり、オンラインでは代替できない。今年から来年にかけてリアル開催のイベントの価値はさらに上がっていくはずです。もちろん、オンラインでセッションを見たい方もいると思うので、オンオフをうまく使い分けていきたいです。

廣澤:私と同世代、あるいはコロナ禍で社会人となった若人たちはオンラインでコミュニケーションをとるのが当たり前になり、“なぜリアルイベントに行かないといけないのか”と感じている人もおそらくいます。そういう人たちにリアルイベントの価値を感じてもらうには、何が必要でしょうか。

笠松:現在、大学生向けに講義をさせていただく機会があるのですが、リアルイベントに興味を持っている方も多く、沢山の学生さんが積極的に発言や質問をしてくれます。とても闊達な印象です。この世代が社会人になって、リアルに出歩くようになると、きっと廣澤さんの世代やその下の若手社会人も動いていくのではないでしょうか。

 また、リアルイベントに参加すれば雑談力が向上し、ネットワークも広がっていきます。会話の引き出しが多いほうが、広告業界では確実に力になると思います。

廣澤:オンラインでのコミュニケーションが増加して、そもそも雑談力を鍛えられていないというビジネスパーソンもいると思うのですが、笠松さんが思う雑談力を鍛えるコツはなんでしょうか。

笠松:とにかく遊ぶことです。仕事以外で好きなことを深掘りしたり、広く浅くでも良いので新しいことにチャレンジしたりするといいと思います。仕事が忙しくて時間がとれなくても少しでも遊ぶ時間を捻出しようというモチベーションは持っていて欲しいと願っています。

やりぬく意志があればなんでもできるのが広告業界

廣澤:先ほど、大学生向けに講義をしているという話がありましたが、笠松さんはその他にも後人の育成に関する取り組みをされていますね。そのきっかけはなんだったのでしょうか。

笠松:元々はお試しで、とある広告会社の新入社員向けに自分がこれまで培ってきた経験を教材としてまとめて提供したんです。やってみたら、わかりやすく汎用性があるものになったので、様々なマーケター、プランナーに提供していきたいと、人材育成の取り組みを始めました。

廣澤:ぜひ、後人の育成に尽力されている笠松さんから、最後に今を支えるマーケティング従事者や広告パーソンへアドバイスをお願いできますか。

笠松:世の中には様々な会社がありますが、広告会社は自社の事業を持たず、「おもしろい」「感動する」などクライアントのビジネスに様々な付加価値を付ける取り組みを行っている、最高におもしろい業界だと思っています。

 そして、なんでも試せるのが広告業界の楽しいところです。自分のやりぬく意志があれば、肩書やお金がなくとも新しいことにチャレンジできるチャンスがあります。

 そのためには、クリエイティブやメディア、デジタルそれぞれの村社会でまとまらず、お互いの領域を理解しようという思いが重要です。AWAなどを通じて、一緒におもしろいところにジャンプしていけると嬉しいです。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/05/16 18:15 https://markezine.jp/article/detail/42159

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