話題のChatGPT、現在の利用者属性を推察
2022年11月の公開から、わずか2月で利用者が1億人を超え、急速に世界を変えていくのではと言われているChatGPT。「Dockpit」でChatGPTのチャット画面に接触している利用者の数を見ても、その急激な伸び具合は一目瞭然です。
本記事では、国内250万人規模の消費者行動データを元にした「Dockpit」と「storybank」の直近1年間(2022年5月~2023年4月)のデータを活用し、ChatGPTを利用する人々のユーザープロファイルを紐解きます。今回は、基本属性、普段のWeb行動、興味関心の3つの観点に沿って分析を行いました。
筆者は、自分に近い境遇の人がChatGPTをどう使っているのか、どのような活用術があるのかを調べる中で、少しずつ日々の業務の中に取り入れられるようになりました。まだChatGPTを使いこなしきれていない方も、もっと使いこなしたい方も、ChatGPT活用のカギを掴むきっかけとなりましたら幸いです。
現状、ChatGPT利用者は若年男性/高所得者
最初に、ChatGPT利用者の基本属性を探っていきましょう。下のグラフは、ChatGPT利用者の性年代構成比です。
対象者とネット利用者全体の構成比を比較すると、ChatGPTの利用者は若年男性の構成比が高いことがわかります。若いビジネスパーソンが多いのでしょうか。
次に職業の構成比も確認してみましょう。ネット利用者全体に比べると、一般社員比率が微増しているほか、パート・アルバイトの比率の減少と学生比率の増加が特徴的です。ChatGPTは、若年の会社勤務者や学生に活用されているようです。
関連して、下のグラフは、世帯年収の構成比を示します。ネット利用者全体に比べ、世帯年収600万円以上や1,000万円以上の構成比が高くなっていることから、高所得者による活用も推察されます。