SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

マーケティング最新事例2023

YouTube広告を活用し、高いビジネス効果へつなげた8つのキャンペーンとは?

 2023年6月8日、YouTubeで高い効果を獲得した動画広告を表彰する「YouTube Works Awards Japan 2023」の授賞式が開催された。目的は達成したか?ビジネス効果はどうだったか?が重視される本アワード。グランプリを受賞したのは、初めてYouTube広告に挑戦したBtoB企業・明電舎の「『電気よ、動詞になれ。』ピクセルアート篇」だ。本記事では、同キャンペーンを含めた8部門の受賞作品を目的や結果と合わせて紹介する。

YouTube動画広告のベストプラクティスを発表

 YouTubeで高い効果を獲得した動画広告を表彰する「YouTube Works Awards」。日本での開催は今年で3回目だ。2022年に展開した動画広告を評価する「YouTube Works Awards Japan 2023」は、審査員⻑にクリエーティブディレクターの細川美和⼦⽒、YouTubeクリエイター・コムドットやまと⽒を迎え、合計12名の審査員がファイナリスト49作品を審査。全8部門の受賞作品と、その中からグランプリである「Grand Prix」が選出された。

 広告投資に重要なことは価値ある情報を届け高い効果を出し、投資対効果を検証し常に改善することだ。様々なアワードで審査員を務めてきた細川氏は「ビジネス効果を非常に重視して評価しました」とYouTube Works Awardsの特徴を語る。

(つづく) クリエーティブ ディレクター 細川 美和子氏
(つづく) クリエーティブ ディレクター 細川 美和子氏

 つまり、受賞作はYouTube動画広告のベストプラクティスとも言い換えられるだろう。ここからは、Grand Prixと各部門の受賞作品を紹介していきたい。

グランプリは若年層との接点強化を目指した明電舎

 各部門賞の中で、最もインパクトが大きく、YouTube広告を最大限に活用し、ビジネスへの効果へと繋げることに成功したキャンペーン「Grand Prix」を贈られたのは、明電舎の「『電気よ、動詞になれ。』ピクセルアート篇」だ。同作品は、初めてYouTube広告に挑戦し、蓄積された実績がない中で優れたビジネス目標を達成した企業に贈られる「Breakthrough Advertiser部門」の受賞作品でもある。

明電舎/『電気よ、動詞になれ。』ピクセルアート篇

 重電メーカーの同社は、変電所の電気設備や電車の電源など、電気の技術を通じて世の中と暮らしを支えているが、BtoB業態のため一般の人々からは認識されにくい。定点でのイメージ調査によると、20歳以下の認知スコアは20年前の約半分の水準となっていた。

 彼らは将来の取引先でありリクルートにおいても重要な年代だ。そこで、まずは明電舎と若年層(18~34歳)との接点を強化することを目標として設定。同社のチャンネルの過去最高再生数30万超えをKPIに、広告キャンペーンを展開した。

 若年層を惹きつけるために着目したのは、「MV視聴」。歌詞を追う感覚で言葉を届ける「企業MV」に仕立て、企業のメッセージングを心地よい体験に変えられないかと考えた。

 スキップ可能なTrueViewインストリーム広告を利用しつつも、2分超の長尺ながら、一度出会うとつい最後まで見てしまう構成を狙い、サイト誘引ありきではなくYouTube広告だけでも目的達成まで完結できる設計にしたという。

 結果、再生回数は210万超、好意度は2倍以上、月間のサイト訪問数20倍以上を達成。さらに、「就職先のひとつとして関心をもった」が49%と、1本の動画で約半数が就職という深い関心を持った。

 審査員長のやまと氏は「(BtoB企業の動画は)視聴者目線になると、自分たちはターゲットではないと感じられそうなところを、ピクセルアートですっと頭に入ってきました。スキップできるのに、スキップしたくない。最後まで見たいクリエイティブに昇華している点が素晴らしかったです」と講評した。

YouTube クリエイター コムドット やまと氏
YouTube クリエイター コムドット やまと氏
この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!MarkeZineプレミアム

プレミアムサービス詳細はこちら

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラスをご契約の方は
・こちらから電子版(誌面)を閲覧できます。
・チームメンバーをユーザーとして登録することができます。
 ユーザー登録は管理者アカウントで手続きしてください。
 手続き方法の詳細はこちら

次のページ
検索数130%増加、三井住友カードの「学パ、あげてこ⤴︎」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
マーケティング最新事例2023連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。2013年までは書籍の編集をしていました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/06/23 10:23 https://markezine.jp/article/detail/42547

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング