アドテクノロジー企業のThe Trade Deskは、分散人工知能(以下、DAI)や効果計測技術、シームレスなパートナー連携、ユーザー体験の向上をデジタル広告に取り入れた、メディアバイイングプラットフォーム「Kokai」を発表した。
KokaiのDAIは、2018年に同社が提供を開始した「Koa」のAIを基に構築。KokaiではKoaのAIの力を同社プラットフォーム上のメディアバイイングの様々なプロセスに適用する。
具体的には、広告運用者が最適な入札を可能にする予測クリアリングや、広告主との関連性に基づいた広告インプレッションのスコアリング、効果計測とおよび予測機能のアップグレード、識別子(ID)がない環境におけるレジリエンスの向上、予算の最適化およびKPIスコアリングが含まれる。
また、「Kokai」は、デジタル広告の効果計測における、次の新しいイノベーションを搭載する。
- 小売効果測定データ:オーディエンスデータをオンにすると、Albertsons Media Collective、Walgreens Advertising Groupを含む先駆的な小売業者による付加価値の高い小売効果測定データを提供(現在米国のみで提供)
- 小売売上指数(Retail Sales Index):オンラインおよびオフラインの小売の売上を、小売の広告費に対して測定するための新しいベンチマークを提供
- テレビ品質指数(TV Quality Index):あらゆる動画ストリーミングプラットフォームと動画ストリーミングコンテンツにおいて、視聴者の広告体験の質を測定し、すべてのキャンペーンが特定の視聴者グループをターゲットする際に最も関連性の高い広告在庫に広告配信しているか確認できる
- クオリティリーチ指数(Quality Reach Index):マーケタ―が最も関連性の高い顧客プロファイルを正確にターゲティングすることで、ロイヤルカスタマーの基盤を拡大することをサポート
【関連記事】
・マイクロアドとThe Trade Desk提携、動画広告の取引量を拡大し、需要の増加に応える
・アドバーチャ、メタバース上に動画広告を出稿できるプラットフォームの提供を開始
・イー・ガーディアン、広告入出稿管理や広告審査代行サービスを提供する「博多センター」開設
・Roktと電通が業務提携を強化 EC事業者のリテールメディア参入支援と広告主の開拓へ
・Criteo、コマースメディアのトレンドレポートを発表