SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

セガ エックスディーが語る、ユーザーの心を動かす「行動中心設計」な仕掛け

【ワークシート付き】8つの要素と2ステップで、ユーザーの「ついやってしまう」アイデアを作る方法

8つの要素を活用する、2ステップとは

 ここからは、8つの要素を実際のビジネスシーンなどで活用していく方法をご紹介します。

 手順としては(1)促したい行動を定義し、(2)8つの要素を掛け合わせてみる、の2ステップで行うことができます。

 促したい行動は、「Who:誰が」「When:どのシーンで」「Which:どの選択肢で」「Goal:何を選ぶべきか」の粒度で設定します。本記事では、これを3W1Gと定義します。

無意識な瞬間UXのアイデアを出すフレームワーク

 8つの要素を活用するには、実際に書き出してみるとわかりやすくなります。例として、「自社の従業員がトイレの個室を使い終わった時に、便座の蓋を開けたままにする/閉めるという選択肢から、閉める行動を選択」することを促すケースを考えてみましょう。

 はじめに、以下のような3×3のワークシートの中心に、定義した行動(Goal)を記入します。

クリックして拡大

 次に、8つの要素をそれぞれ掛け合わせていきます。たとえば「エラー予測」と掛け合わせると、トイレの蓋を閉めないと個室のドアが開かない、といったアイデアが考えられます。「リマインダー」と掛け合わせるなら、便座から立ち上がった際に「蓋を閉めてください」というアナウンス音が鳴る、といったアイデアが浮かび上がってきます。

クリックして拡大

 8つの要素すべてにアイデアが出ないケースもあると思います。しかし重要なのは、このステップを経て最終的に1つでも実用的なアイデアが創出できることです。ついやってしまう、無意識な瞬間UXのアイデアを出すための1つの方法論として、フレームワークシートとこの2ステップをぜひ活用してみてください。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
セガ エックスディーが語る、ユーザーの心を動かす「行動中心設計」な仕掛け連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤 真人(イトウ マナト)

ゲーミフィケーションデザイナー/株式会社セガ エックスディー 取締役 執行役員 COO

 株式会社セガにゲームプランナーとして入社し複数タイトルのモバイルゲームディレクターを担当。 新規事業部門にてアドプラットフォーム事業を立ち上げ総ユーザー数1億超を達成。その後メディア/ポイントプラットフォーム/コミ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/07/04 08:00 https://markezine.jp/article/detail/42558

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング