SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

米国最新事情レポート『BICP MAD MAN Report』

GAFAMと広告エージェンシーの企業価値

巨人の視点で考える、次の5年のマクロな成長

 GAFAMが成長しているのは周知として、その事業サイズのインパクトやマグニチュードを肌感で捉えられているだろうか。日本円換算で1兆円規模なのか、10兆円規模なのか、100兆円規模なのか。「GAFAMは大きいよね、成長しているよね」で流さず、一度数字で確認しておこう。

 2023年6月時点で、Appleは企業価値が約400兆円超えに成長Microsoftも約350兆円規模に達している(図表2)

図表2 GAFAMの企業価値
図表2 GAFAMの企業価値

 外出自粛などの特需をさらにバネとし、5年前でも100兆円規模だった巨人が、さらに3倍以上に背が伸びたのだ。

 こうして俯瞰で見ると、GAFAMの「Google広告」「Amazonマーケティング」などの土俵において、広告エージェンシーと称する事業領域がほんの一部であることがうかがえる。ちまたで聞く「デジタル広告費がついにテレビ広告を抜いた」という論調や、注目のCTV広告ですら、小さな業界内の視点だ(図表2のTTDのサイズ感を参照)。

 単にGAFAMのような「プラットフォーマーになびけ」と指摘するものではない。図表に登場しないTeslaやNVIDIAなどは、既に5年前のGAFAMの規模に達している。5年前を思い起こせば、このようなマクロな成長も考えられたはず。ならば、次の5年を考えてみようではないか。「企業価値」というモノサシを使い、未来価値へ向かって読者が事業推進の舵取りをするヒントとした。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
米国最新事情レポート『BICP MAD MAN Report』連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

榮枝 洋文(サカエダ ヒロフミ)

株式会社ベストインクラスプロデューサーズ(BICP)/ニューヨークオフィス代表
英WPPグループ傘下にて日本の広告会社の中国・香港、そして米国法人CFO兼副社長の後、株式会社デジタルインテリジェンス取締役を経て現職。海外経営マネジメントをベースにしたコンサルテーションを行う。日本広告業協会(JAAA)会報誌コラムニスト。著書に『広告ビジネス次の10年』(翔泳社)。ニューヨーク最新動向を解説する『MAD MAN Report』を発刊。米国コロンビア大学経営大学院(MBA)修了。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/09/04 09:30 https://markezine.jp/article/detail/43149

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング