インターナショナルカンパニーからグローバルカンパニーへ
──策定したパーパスは、社外に向けたコミュニケーションにも活かされていくのでしょうか?
そうですね。弊社のようなBtoBの工業製品メーカーは、「業界内で認知されていればよい」というのが従来の考えでした。ですが、現在の社会では、一般の消費者のみなさまにも「NOKとはどんな会社なのか」をしっかり伝えていく必要があると考えています。
とりわけ、リクルートの領域など若い世代においては、売上・利益の規模といった情報だけでなく、「社会にどんな価値を提供している企業なのか」を重視する方が非常に増えています。単なる「部品屋」ではなく、「世の中の安全と快適を守るために、必要不可欠な会社である」というメッセージを発信するために、テレビやオウンドメディアなど、様々なメディアでもブランディングの文脈でコミュニケーションをしており、それらは回りまわって社員の向上心や誇りにもつながっているように感じます。
──今後、パーパスとバリューをどう企業成長に活かしていきますか?
サミットでは「インターナショナルカンパニーから、グローバルカンパニーへ」を大きな柱の一つと位置付けていました。世界各国が独立して動くのではなく、パーパスとバリューをグローバルで浸透させ、実際にアクションが生まれるところまで、継続的にコミュニケーションしていきます。
また、サミットの開催後、お客様を含む同業界の方々から「すごいことしたね!」という声を頂戴しました。「いわゆる伝統的な日本の製造企業もこんな風にグローバルで新しいことをやっていけるのだ」ということを今回のサミットで業界内に示せていたら嬉しいですし、業界や日本企業全体をみなさんと盛り上げていけたらさらに嬉しいです。