ブランド総合研究所は「地域ブランド調査」を実施した。
同調査は、約3万5,000人の消費者を対象に全国の市区町村と47都道府県の評価を聞くものだ。「認知度」や「魅力度」など全89項目について質問し、結果はランキング形式で発表。なお、2006年から毎年実施しており、今年で18回目となる。
最も魅力的な自治体は「北海道」と「札幌市」
魅力度ランキング(都道府県)1位は「北海道」に。2位は「京都府」3位は「沖縄県」だった。また、市区町村のランキングでは「札幌市」が1位。2位には「京都市」3位には「函館市」がランクインした。
北海道は15年連続で魅力度1位を記録したが、その点数は2021年の73.4点から徐々に低下している。同研究所によると、その原因の一つに「20代からの評価の低下」が挙げられるという。
というのも、北海道を「とても魅力的」と答えた20代の割合は2023年では49.9%、2022年では54.6%、2021年では68%と減少傾向。この傾向は市区町村で3年連続1位となった札幌市も同様だという。
原因の一つとして考えられるのは「食事がおいしい」「地元産の食材が豊富」という北海道のイメージの低下だという。嗜好や興味が多様化する20代にとって「北海道産」というだけでは満足されなくなってきている可能性があるとのことだ。
県・市ともに主要項目の平均点が低下
次に、都道府県・市区町村の主要項目の平均点を見ると、「魅力度」をはじめ複数項目で前年度よりも低下傾向が見られた。具体的には、「魅力度」「認知度」「居住意欲度」「観光意欲度」「産品想起率(総合)」が前年度よりもマイナスだった。
【調査概要】
方法:インターネット調査
回答者:20~70代の消費者3万4,117人
対象:全国1,000の市区町村(全792市、東京23区、185町村)と47都道府県
時期:2023年6月20日(火)~7月3日(月)
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