アフターコロナの外出について
本稿では、様々な行楽地や商業施設に着目してコロナ禍での人流の落ち込みやその後の回復を見てきました。データからはプールや遊園地、海水浴場や山といった行楽地の人流がいまだコロナ前の水準には回復していないのに対し、ショッピングモールやアウトレットといった商業施設はコロナ前以上の賑わいを見せていることがわかりました。
リモートワークがコロナ後にも定着し、オフィス街の人流が完全に戻っていないのと同様に、夏の娯楽についてもコロナ禍を経て、極力密集を避けながら気軽に行ける場所を選択するという、娯楽に対する意識変化の定着があったと言えそうです。
コロナ禍からの回復は進んできましたが、異常気象とも言えるほどの猛暑や、様々な娯楽施設の価格上昇など、人々の行動に影響を与えうる変化は次々に起こっています。このような環境変化を素早く捉えて施策につなげることが、今後の商業施設や行楽地への集客をコロナ以前まで回復させるための手掛かりになるのではないでしょうか。
【データソース】
人流データ:ドコモ・インサイトマーケティング「モバイル空間統計(R)※」
(ドコモの携帯電話ネットワークの仕組みを使用して作成される人口の統計情報)
※モバイル空間統計(R)はNTTドコモの登録商標です。
《Withコロナデイリー調査:2020年3月~8月》
調査地域:全国 対象者条件:15-79歳の男女 標本サイズ:n=500(1回あたり)
調査実施時期:2020年3月25日~2020年8月31日