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『左ききのエレン』作者とAmazon Adsカントリーマネージャーが語る 広告ビジネスの現在地

かっぴー氏が感じる広告業界の課題

──広告代理店での勤務経験を持つかっぴーさんからご覧になって、今の広告業界にはどのような課題があると感じますか?

かっぴー:「トータルでプランニングできていないのでは?」と思うことが正直あります。

かっぴー:漫画家のポジショントークかもしれませんが、マンガは読者に追体験させることのできるメディアです。ライブ配信も同様で、ストリーマーが商品を体験している様子を見て、視聴者はまるで友人とともにその商品を楽しんでいるような気分になる。そのような体験を経た人たちは、後日「このあいだマンガで読んだんだけどさ」「この間〇〇さんの配信で見たんだけどさ」といった口コミを自然と広げたくなります。

 このような体験は、プロモーションをプランニングするにあたってマストで組み込むべきだと思うのです。マンガやTwitchのように、人がくつろいでいる“OFF”の場での訴求があり、一方で“ON”としてのテレビCMや動画広告がある。しかしながら、最近のプロモーションの多くは二つの文脈をごっちゃにしてしまっているような印象があります。

 要は「影響力の大きいインフルエンサーやストリーマーをテレビCMに起用しよう」みたいな発想です。オンでのプランニングに長けたプランナーや、逆にオフでのプランニングが得意なプランナーはいると思いますが、“ON”と“OFF”の棲み分けをしつつ、トータルで一貫性のあるプランニングができる人──そのような人が必要な気はします。

多様な接点で一貫したメッセージングを

──かっぴーさんが今おっしゃった課題に対して、Amazon Adsとして提示できる価値はありますか?

石井:Amazon Adsには、マス広告に近い大型メニューから購買ポイントに近い販促広告まで、幅広い選択肢があります。またAmazonがデジタルプラットフォームだからこそ、“ON”と“OFF”の分断を解消できるところもあるはずです。

石井:“ON”と“OFF”それぞれの目的や適切な表現は異なるものの、お客様からしてみると全部同じなわけです。お客様は「これはマス寄りの広告だ」「これはくつろいでいるときに見るオフの広告だ」「これは販促目的の広告だ」とわざわざ認識しませんから。

 我々としては「お客様目線で各種のメッセージに一貫性があるかどうか」「各チャネルで発信したメッセージが、最終ゴールである購入や利用につながっているか」を重視しながら、引き続き多様なタッチポイントを提供していくつもりです。

──最後にメッセージをお願いします。

石井:Twitchはニッチなメディアだと思われがちですが、国内視聴者数が2023年に46%増加(前年比)するなど、日本はTwitchがグローバルで最も成長している国です。尚且つユーザーの7割をZ世代とミレニアル世代が占めているため、ブランドが若年層との関係を構築する場として活用いただけると思います。Twitch Adsを引き続き注視していただけると幸いです。

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この記事の著者

渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2024/09/05 08:00 https://markezine.jp/article/detail/43960

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