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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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現場ノウハウ満載!現役店長に学ぶ「人気ネットショップの作り方」

第2回 自分の商品に思い入れはありますか? ~シャツとネクタイの専門ネットショップ【ozie】~(後編)

 ネットショップ「オジエ」の経営が軌道に乗ってからも、店長の柳田さんは、独自のメルマガ配信や、大量の商品を見やすくするメニュー構成の工夫など、地道な活動をしています。後編では、お店を続けていくために大切なことを具体的に紹介します。前編はこちら。

店長紹介
柳田 敏正(やなぎだ・としまさ)
1971年生まれ。法政大学経営学部卒業後、株式会社バーニーズジャパン入社。横浜店でメンズウェア全般の販売に5年間携わり、売上を確保するとともに顧客満足度を上げていくことを身を以って学ぶ。1999年、社長でもある父に請われて、紳士服の企画・製造・卸売業の株式会社柳田織物入社(曽祖父の代から続く会社で、自身は4代目にあたる)。企画・製造・卸売・営業といった従来業務に加え、前職で培った接客対応術とファッションセンス、自社企画・生産ができる環境を生かすべく、自らの発案で2002年にネットショップ【ozie】(オジエ)を立ち上げる。その責任者として運営全般を担い、現在に至る。

メルマガは日々勉強です

「オジエ」ではメルマガとして「ニュースメール」というのを発行していますね。どんな情報を送っているのでしょうか。

「ニュースメール」は、新商品アップのご連絡が主な目的です。商品については私なりの言葉でわかりやすく書いてます。サイトの商品説明は少しかたい印象なので、意識的にくだけた感じにしています。

発行頻度は不定期としていますが、最近は毎週土曜日の朝配信の週1回です。発行部数は1万部前後です。

メルマガの読者を集めるのに、どんな方法をとっていますか?

お買い上げいただいた際にパーミッションを取って集める方法と、たまにですが懸賞でニュースをお届けする場合があります。あとは、希望する方が、ご自分で「オジエ」のページから申し込むといったかたちです。

「メールニュース」を配信した直後というのは、売上に何か影響は見られるんでしょうか。

はい。確実に売上が上がります。「オジエ」では、毎週何かしら新商品を出すということを目標において運営しているので、新商品を紹介するニュースメールはなくてはならない情報伝達のひとつです。

とはいえ、メインで紹介した新商品が爆発的に売れるときもあれば、そのほかの商品も含めて満遍なく売れるといったときもあり、メルマガに関してはまだまだ日々勉強といった感じです。

お客様がどう反応するかわからないからこそ、メルマガはおもしろいともいえますね。

そうですね。ワイシャツやネクタイというのは、ビジネスマンにとって必要不可欠なものですが、急いで買わなくても基本的には間に合っている場合が多いと思うんです。

ニュースメールを出すことによって、「そういえば【 ozie 】というシャツの専門店があったな」と思い出してもらったり、たまにはシャツを買おうかなと思ってもらえればいいと思っています。

自分の言葉で伝えることの大切さ

メルマガには、新商品の紹介以外にも何か情報を載せていますか?

あとは私のとりとめもないエッセイのようなものですね。最近はできる限りファッションの話題を取り入れて、少しでもお役に立てればと努力しています。

エッセイのネタが尽きたときは、新聞・雑誌を読みあさったり、逆にしばらくネタを考えるのをやめたりと、悪戦苦闘しています。

「メールニュース」を読んだお客様からはどんな何か反応があるのでしょうか。

多くはないと思いますが、毎月数通は必ず頂戴します。本当にありがたいことです。特に自分自身でうまく書けたなーと思うときはたいてい頂戴します。逆にちょっといまいちだったかなーってときは絶対に届きませんね(笑)。

「ニュースメール」は独自配信のようですが、なにかこだわりがあるのでしょうか。

やはり「自分の言葉で書きたい」というのが一番の理由です。これはすごくおこがましく聞こえるかもしれませんが、私のファンになってもらいたいという気持ちで書いてます。

これは、以前働いていたセレクトショップでの経験があるからです。

といいますと?

その店は商品もさることながら接客が売りの店でした。正直セレクトショップで販売している商品は、違うセレクトショップに行っても似たようなものを販売しているわけです。

ならばその店員の接客姿勢や個性で勝負して、「その販売員の固定客を増やす」=「その店員のファンになってもらう」ことが重要になります。それによって、来店頻度を上げるというのも手法のひとつなんです。

これって、私を実際に見て話してファンになってもらうということですよね。「メールニュース」では、文字だけで私の思いや考えを伝えてファンになってもらうという違いはあっても、まったく同じことだと思うんです。

これらが独自配信にこだわる理由です。ただ、実際ファンになってくださってるかどうかは不明ですが(笑)。

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この記事の著者

山田 雅彦(ヤマダ マサヒコ)

大学で経営工学を専攻。総合電機メーカー系ソフトハウスに勤務後、フリーのシステムエンジニア、IT系コンサルタントなどを経て、2000年3月に有限会社サーブを設立。 また、買い物情報のクチコミサイト「買物じょうず」の企画・開発...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/12/12 19:15 https://markezine.jp/article/detail/439

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