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マーケティング最新事例2023

名前を伏せて選ばれるブランドに 4℃「匿名宝飾店」の裏側に迫る

固定化したブランドイメージの払拭にも手ごたえ

──ほかにはどのような反響がありましたか?

 4℃というブランドの新たな一面を発見していただくこともできたと思います。来店者向けのアンケートでは「正体が意外だった」「4℃に対するイメージが変わった」といった驚きの声や「4℃にますます愛着が湧いた」とおっしゃるお客様もいらっしゃったのです。

匿名宝飾店の外観
匿名宝飾店の外観(現在は終了)

 固定化されたブランドイメージの払拭につなげられた上、新しいことへのチャレンジを大切にしているブランドであると多くの方々に知っていただけたことは、意義深かったと感じています。

  また、多くのお客様に「自分に似合うジュエリー」と出会うきっかけを提供できたと思います。今回ブランド名を匿名としていたことで、お客様は4℃のショップと知らずに来店されました。もちろんその中にはこれまで4℃のジュエリーを身につけたことがない方も含まれます。元々愛用されている方も初めての方も含めて、多くの方がジュエリーの品質とデザインに向き合うことに集中し、その結果本当に「良いな」「自分に似合いそう」と思えるものに出会えたのが匿名宝飾店という空間です。

 4℃はドメスティックのブランドであるため、日本人の指や身体にフィットするデザインを得意としています。長時間身に着けていても負担にならないイヤーカフをはじめ、4℃のものづくりやクリエイティビティ、デザインが含み持つ魅力を匿名宝飾店で感じていただけたのではないでしょうか。

集まった声は次の50年へ向けたヒントに

──最後に、4℃というブランドの展望をお聞かせください。

 SNSやアンケートで得られたお客様の声を改めて精査し、次の50年に向けたブランディングやPR戦略に活かしていきたいと考えています。

 今回の匿名宝飾店だけでなく、当社では「4℃の新しい一面を知っていただきたい」という思いから、サステナブルブランド「cofl by 4℃(コフル バイ ヨンドシー)」や、ジェンダーレスブランド「4℃ HOMME+(ヨンドシーオムプラス)」などを展開したり、様々なコラボレーションを行ったりしています。

 次の50年に向けて、デザインと品質を重視したものづくりの精神を大切にしつつ、ジュエリーを通して多くの方々の心を潤していけるよう、チャレンジを続けていきたいと思います。

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/17 20:38 https://markezine.jp/article/detail/44093

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