TikTok、Pangleなど広告配信サービスを提供するTikTok for Businessは、アクセンチュアに委託し、「ショッパーテインメント2023:APACにおける次世代コマースと消費者インサイト」を作成・公開した。
同レポートは、APACの5つの市場(インドネシア・日本・韓国・タイ・ベトナム)の消費者動向を調査。これからの消費者の購買行動や嗜好、ブランドへの期待についてのインサイトを示した。以下、一部内容を紹介する。
2つの消費傾向「ソーシャル志向」「商品志向」
調査によると、APACの消費者の79%が「割引とは関係のないコンテンツ」に影響を受け、「割引などお得な情報」に非常に敏感な消費者は21%となった。
またAPACの市場には、「ソーシャル志向」と「商品志向」という2つの消費傾向が見られた。タイ・ベトナム・韓国市場の消費者はソーシャル志向が強く、クリエイターからのレビューやレコメンドを信頼。感情や直感でコンテンツを評価する傾向があり、追加の情報収集をせずに意思決定を行うことがわかった。
一方、日本やインドネシア市場の消費者は商品志向が強く、誰がおすすめ・レビューしているかよりも、商品の詳細やお得な情報を重視していた。
商品発見から購入まで、一体型プラットフォームへのニーズ
APACの消費者の93%が「今後1~2年の間に、一体型プラットフォームでの商品発見、検討、購入を継続または増加させたい」と回答。端末・プラットフォーム・アプリを切り替えることなく商品を発見し、閲覧と購入ができる一体型プラットフォームを求める傾向が示された。
従来の検索エンジンよりも、TikTokのようなコンテンツ主導型動画プラットフォームで定期的に商品を検索する消費者は1.9倍に増加した。
さらに、消費者の48%が「コンテンツ・コミュニティ」から影響を受けていることもわかった。コンテンツ・コミュニティとは、ブランドや商品に関する情報を交換・共有し、消費者とブランドの相互作用や共創を促進するコンテンツのネットワークだ。一方で、ブランドからの影響を受けた消費者は22%となった。
また消費者の73%は、トレンド(ハッシュタグ、チャレンジなど)やコメント欄への視聴・投稿などを通してコンテンツを共創し、参加していた。
【関連記事】
・TikTok for Business、ショート動画マーケティング特化のイベントを開催
・TBWA HAKUHODOとTikTok for Business、クリエイティブがテーマの白書公開
・CAのDSP「Dynalyst」、TikTok for Business運営のアドネットワークと接続
・TikTok for Businessが「TikTok活用法診断ツール」を公開
・TikTok、テキストコンテンツを投稿できる新機能「テキストモード」を公開 タグや音源の追加も可能に