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小さな会社、大きな仕掛け

人の心にインデックスされる記事を発信 ベイジ流「ソートリーダーシップ型オウンドメディア」

人の心にインデックスされる記事

 ソートリーダーシップという言葉がある。革新的な思考やアイデアで特定の分野を主導する“思想の先導者”を指す言葉だ。まさにベイジは、Web制作会社としてのソートリーダーシップをオウンドメディアの中で発揮していると言えるだろう。これによって自社の理解者が増加し、取り組みや思想に賛同・共感する企業や人々がアクションを起こすのだ。

 オウンドメディアを多少強引に分類すると、ベイジのような「ソートリーダーシップ型オウンドメディア」と、検索エンジンに評価されやすいノウハウ記事をアップし続ける「検索エンジン対策型オウンドメディア」の2種類に分けることができる。ソートリーダーシップ型オウンドメディアは、発信に対する共感の醸成、ターゲットの認知および想起の獲得に寄与する。つまり、検索エンジンへのインデックスはもちろんだが、人の心にインデックスされることを目指す施策と言えるかもしれない。

ソートリーダーシップ型オウンドメディアの特徴

・問題提起や啓蒙を目的としたコンテンツが存在する
・権威性のあるリーダーがコンテンツに関わっている
・SNSやダークソーシャルにおける反応が強い
・コンテンツがもたらす定量的な効果にこだわらない

「BtoBビジネスの領域においては『いつ自社が必要とされるか』を完全に読み切ることはできません。それならば、日頃から情報発信を通じて対象となり得るユーザーと接点を持ち続け、必要とされた時に選択肢に入っている状態を目指しています」(枌谷さん)

ベンチャー企業の下剋上ツールに!?

 検索エンジン対策型オウンドメディアでは、文字どおり検索エンジン対策として、業界に関連するキーワードを基にコンテンツが作成される。「何を検索してもこの企業のコンテンツが出てくる」と感じた経験がある人も多いだろう。検索エンジン対策型オウンドメディアの特徴は、ソートリーダーシップ型オウンドメディアの特徴とは異なる。

検索エンジン対策型オウンドメディアの特徴

・問題提起や啓蒙よりノウハウ系コンテンツ中心
・コンテンツ制作のチーム化/汎用化が可能
・SNSやダークソーシャルよりも検索エンジンが主要チャネル
・コンテンツの効果を定量的に計測しやすい

 好む・好まざるはあるだろうが、本記事の中でどちらが良い・悪いという話をしたいわけではない。重要なのは「どちらが自社のスタイルに適しているのか」「どちらなら継続することができるのか」という視点である。いずれのオウンドメディアにおいても、成功の秘訣は継続にあると言っても過言ではない。

 創業間もないベンチャー企業やスタートアップは、大手企業に真似できないところで勝負するのが定石だ。つまり、ソートリーダーシップ型オウンドメディアを活用することで、早期に頭角を表す可能性は高まるだろう。ソートリーダーシップ型オウンドメディアは“下剋上ツール”となり得るのだ。

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継続運営の秘訣は「率先垂範」にあり

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この記事の著者

阿部 圭司(アベ ケイジ)

アナグラム株式会社 代表取締役/フィードフォースグループ株式会社 取締役。大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。リスティング広告やFacebook広告を筆頭とする運用型広告の領域が得意なマーケティング支援会社アナグラムを創業。その後、フィードフォースグループにグループジョイン後、現役職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/05/29 12:15 https://markezine.jp/article/detail/44575

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