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dipのブランドアンバサダーに大谷翔平選手が就任 野球より理念に焦点をあてたプロモーション設計の狙い

細く長いコミュニケーションで長期的な関係構築を目指す

江端:大谷選手をCMキャラクターとして起用する企業が多い中で、他社との差別化で意識されたことはありますか。

堀:意識したポイントは大きく二つありました。一つが大谷選手の新しい一面をアピールすることでした。今まで多くの方が見たことがないと感じるような格好良さや、対談を通して引き出せた新たな内面の深堀りなど、いかに新たな大谷選手をアピールできるかは非常に意識していました。

堀:二つ目が、長期的に「顧客コミュニケーションの頻度を高める」ことです。我々が行う求人ビジネスは、一年を通して需要があるという特徴があります。だからこそ、今回のテレビCMもスポットではなくタイムで枠を購入するなどし、細く長く顧客との接点を持つようにしています。その他にも、OOHやデジタル広告など様々な媒体を活用して多様な接点を作り、お客様との接触頻度を高めています。

 多くのステークホルダーと長期的なコミュニケーションを取ることで、dipという会社に対しての信頼度を上げていきたいと考えています。

江端:大谷選手のアンバサダーとしての活動は、今後どのように予定されているのですか。

堀:今後、当社としては、企業イメージとサービスイメージのリンケージを強める必要があると考えています。今回のプロモーション自体は、企業の認知向上が目的なので個別のサービスの広告で大谷選手に登場いただくことはありませんが、CM、交通広告、デジタル施策、SNS施策などで、大谷選手のCMの直後にサービスのCMを放映するなどして、リンケージ向上を図っています

ビジネスの目的を明確化して正しい施策設計を

江端:最後にプロモーション施策の設計で悩んでいる方々に対して堀様からアドバイスをいただけますか。

堀:ありきたりですが、ビジネスの目的を明確にすることが重要だと考えています。今回の施策では、企業価値の向上や、dipへの信頼・共感を得ることが目的だったので、大谷選手が適していました。しかし、これが一つのサービスのプロモーションであれば話は別です。

 共感を得たいターゲットの明確化とターゲット層のボリュームの把握、ターゲットから支持されるコミュニケーション方法を考えて、出稿媒体やタイアップする人物の選定を行うことが重要だと思います。

 このようにビジネスの目的と課題、すなわち事業の戦略が決まれば、目的を達成するためのHowは自ずと決まります。もし現在、施策に迷っている方がいたら、一度事業の目的に立ち返ってみるとよいのではないでしょうか。

江端:dipさんは外部の支援会社に施策を丸投げではなく、ビジネスの目的から内部で施策を決めて、必要な部分のみアウトソースしている印象ですね。この部分に特段変わりはないですか。

堀:そうですね。加えて、先述のように当社は、市場全体の課題に向き合うことを大切にしています。これは非常に大変なことではありますが、市場の課題解決という困難な目標を目指しているからこそ、プロモーションだけでなくプロダクトや営業も一丸となって取り組むことにつながり、それによってパワーが生まれているのだと思います。マーケティングには、営業、プロダクト、そして経営などあらゆる部署との連携が重要です。この関係性が上手く回っているかどうかをマーケターは意識しなければいませんね。

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この記事の著者

江端 浩人(エバタ ヒロト)

iU大学教授、江端浩人事務所 代表、MAIDX LLC代表、AlMONDO事業顧問

米ニューヨーク・マンハッタン生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、日本コカ・コーラでマーケティングバイスプレジデント、日本マイクロソフト業務...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2024/02/08 09:00 https://markezine.jp/article/detail/44691

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