SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

インターネット見聞録

【フォトレポート】この夏いちばんのカップリング「ひろゆき×夏野」誕生!


クリエイティブコモンズの使いにくさを改良した「ニコニコモンズ」

 周辺的な発表が2つ続いたが、いよいよニコニコ動画(夏)としての新機能・新サービスの発表。まずはMAD動画などを作りたいときに自由に利用できる素材庫をニコニコ内で用意しようという構想で、これは「ニコニコモンズ」というライセンスとセットになっている。

 名前から分かるようにレッシグ教授の提唱する「クリエイティブコモンズ(CC)」を意識していることは間違いないだろうが、CCやGPLだと作ったひと自身が後になって利用条件を変えられなかったりするので、ニコニコモンズは「やっぱりやーめた」ができる規約にしようと考えられた。コンセプトは「公式黙認」。

これには会場からも大きな拍手
これには会場からも大きな拍手

 夏野氏自身が「世界に出て行けるコンテンツはここにしかない」と語ったように、MAD動画は日本を代表するクリエイティビティであり、優れた文化として支援していこうという考えが随所に見られた。一方で、企業としてのコンプライアンスを問われれば、権利者からのMAD削除要求には応えていかざるをえず、運営には忸怩たるものがあるのだろう。そのクリーンな形で解決策がニコニコモンズによる自前の素材庫というわけだ。

 自由に利用できる素材庫やフリーライセンスというコンセプトは今までにも数多くあるが、海外発のものはいまひとつ日本人の身の丈に会わないところがあった。そういう舶来品をアレンジして、うまく日本向けに提供しようとしているサービスだと言えるだろう。ニコニコ動画内部に閉じた利用だけではなく、外部APIを提供するとのこと(素材を公開する際に範囲としてニコ動の内外を選べる)。現在すでにpixivでも対応予定。

サマーニコス、ニコ割アンケート、ニコニコミュニティ

 ニコスクリプトの新機能も発表された。「@BGM」に見られるように動画作成の敷居をさげ、より多くのひとに動画をアップしてもらおうという意識が徹底している。

サマーニコス
サマーニコス

 続いて「ニコ割」を利用してリアルタイムのアンケートを取る機能。

ニコ割アンケート
ニコ割アンケート

 ネットをいちばん利用しているユーザーの声を集約して、「青少年にケータイ持たせるなとか言ってるアホな首相」(夏野氏)がいるような日本の世論に問うことができる。その場で割り込んで質問するため、組織票ができない仕組みになっているところがおもしろい。

 続いて、大会翌日にオープンした動画コミュニティ機能。プライベートな動画などを仲間内だけで見せることができる。

 プレミアム会員だけがコミュニティを新規につくって管理でき、コミュニティ内のプレミアム会員数に応じて投稿可能な動画数などがレベルアップするというプレミアム会員オリエンテッドな仕組み。一般会員の接続制限が少なくなってプレミアム会員の利点が減ってきたなか、プレミアム会員に「ここで一気に恩返し」という。

ひろゆき「初めてプレミアム会員になってもいいかなと思った」会場「えー!」
ひろゆき「初めてプレミアム会員になってもいいかなと思った」会場「えー!」

次のページ
がくっぽいど、ニコニコムービーメーカー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
インターネット見聞録連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2008/07/10 12:30 https://markezine.jp/article/detail/4481

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング