お馴染みの管理人と噂の救世主がついに登場!
「ニコニコ大会議」第2部はニコニコ動画の新機能や新サービスにフォーカスした「セカンドビジネスカンファレンス」。いよいよ彼の登場です。
続いてサプライズで「救世主」が「降臨」。6月にNTTドコモを退社したばかりの夏野剛氏。この日なんとドワンゴの常勤顧問に就任。
夏野氏と言えば、NTTドコモでiモードやおサイフケータイを成功させ、普通の日本人をモバイルインターネット生活漬けにした張本人。ひろゆき曰く「偉い人に来てもらえるといいなあ、というのが実った」。ニコニコ動画の黒字化担当と何度もアピールしていたが、会議終盤で「テレビ局や大企業の偉い人をひとりでも多くニコ厨にするのが、僕のミッションだと思っている。ニコ厨にしてしまえばこっちのもの(笑)」と語っているように、その業界コネクションが期待されての就任には間違いないだろう。
余談だが、夏野氏はニコニコ大会議の直前まで臨海副都心で、モバイル学会の「シンポジウム2008」で「ケータイの未来」と題した公開講演を行っていた。講演内容は、SF映画のなかに出てくるケータイデバイスをカットアップしながらの楽観論的な未来予測だったが、講演後の質疑応答でフィルタリング規制に話が及ぶと「ちゃんとした議論がされていない」と現政策をバッサリと批判。「『(子供に)ケータイを持たせるな』という結論はねーだろ」「(犯罪に巻き込まれるというなら)むしろネットで1番犯罪を犯している40~50代のフィルタリングが必要」とラディカルな発言を重ねた。今回のニコニコへの参加も、このようにネットに対してエンドユーザー寄りの発想を持つ夏野氏ならではの判断だと言えようか。
その公開講演の終了が17時過ぎで、18時半にはJCBホールのステージに立っていたのだから綱渡りの会場入りだったはずだが、その斜め上をいくひろゆき氏はなんと「リハに来なかった」ということで、新任早々の夏野氏が「ニコニコ動画(夏)」の新機能をプレゼンすることに。まずユーザーは、バーチャルワールドに連れて行かれるのであった。