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“無料で使えて当たり前を払拭する” 急伸する翻訳サービス「DeepL」のCROが語る有料化の戦略


利用拡大に向け「ライトユーザー」にアプローチ 価格設定や他サービスとの連携がカギ

MZ:サービスの認知や導入促進に向けてはどのような戦略をお考えでしょうか?

ジョーンズ:これまでは、日々翻訳を必要とする人々を中心にDeepLを活用してもらってきました。しかし、これからは「業界を問わず、たまに翻訳を使う人々」にもDeepLのユーザーを拡大していく必要があると考えています。

 日々翻訳を必要とするユーザーは、多くの利用によって「グロッサリー(用語集)」のデータを大量に生んでいます。そのデータを使って翻訳エンジンをチューニングすることで、質の高い翻訳体験をより多くのユーザーに共有できるようになっていくでしょう。

 ライト層の利用拡大には、利用頻度が少ない方でも手が届く価格設定・パッケージングの検討や「Microsoft Office365」のプラグイン、「Google」「Slack」「Salesforce」サービスとの連携が必要だと考えています。将来的には、翻訳APIによってユーザーが普段利用する様々なアプリとの連携や各種アプリ向けのカスタマイズを実現したいです。

MZ:MarkeZine読者へのメッセージをお願いいたします。

ジョーンズ:現在、企業が直面している最大の課題は、サービスやプロダクトのグローバル展開の際にいかにローカライズさせるかといった点です。この問題を解決させる方法の一つが「ウェブサイトの自動翻訳化」と言えるでしょう。

新製品および新機能の投入に注力し、利便性をより向上させる

MZ:貴社の今後の展望をグローバル市場と日本市場でそれぞれお聞かせください。

ジョーンズ:まず、グローバル市場では、これまでも行ってきた「新たな市場への参入」や「新たな言語の追加」などに引き続き注力しつつ、「DeepL Write」や「音声翻訳機能」などの新製品および新機能の認知拡大や利用促進にも力を入れていきたいと考えています。また、エンタープライズ企業が使いやすくなるような機能の追加なども検討しています。

 日本市場では先述の通り、新機能の「音声翻訳」の提供に注力していきます。より多くの方に使っていただくためにも、簡単に導入できる利便性と高品質な翻訳を両立するように開発を進めたいですね。

 また、新しい価格設定やパッケージングの導入にも引き続き取り組み、高いコストパフォーマンスと質の高い翻訳の提供に取り組んでいきます。

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この記事の著者

三ツ石 健太郎(ミツイシ ケンタロウ)

早稲田大学政治経済学部を2000年に卒業。印刷会社の営業、世界一周の放浪、編集プロダクション勤務などを経て、2015年よりフリーランスのライターに。マーケティング・広告・宣伝・販促の専門誌を中心に数多くの執筆をおこなう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/02 14:29 https://markezine.jp/article/detail/44949

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