20代で新規事業開発と既存事業の戦略立案を担う
野崎:本日はAlgoageの成田さんにお話をうかがいます。まず、Algoageの会社概要と現在の職域を教えてください。
成田:AlgoageはDMM.comのグループ会社で、「DMMチャットブーストCV」というチャットボットを活用して新規顧客獲得を支援するマーケティングソリューションを提供しています。ポストCookieが囁かれていますが、LINEを活用しているため、顧客と直接つながれてナーチャリングすることもできます。
その中で2024年3月より事業責任者をさせていただいております。チャットボット関連のソリューションは競合も多く、その中でプレゼンスを高める戦略が必要です。事業戦略や営業戦略の策定も実施しておりますが、現在はお客様と直接話す機会も意図的に多く作るようにしております。
野崎:1人で複数の役割を複数担っている上に、会社の意思決定にも関わる重要な仕事をしていますよね。しかもまだ30歳とのことで、こういった事業にコミットしたキャリアを描きたい若手にとっては憧れのキャリアの1つと言えます。
若いうちの挫折はメンタルを強固にする
野崎:では、そんな成田さんがどのようにキャリアを歩んできたのかお聞きし、若手マーケターに役立つポイントを探ります。幼少期や学生時代から振り返りたいのですが、どんな少年だったのですか?
成田:ひたすらバスケットボールに打ち込んでました。小学校3年生から始めて、小学校5年生には全国大会に進出し、中学生以降も全国大会で3位になったこともあり、高校も全国クラスの名門校に入学しました。
でも、高校では人生で一番しんどい思いをしました。1年生も試合にほとんど出られず、出られたとしても結果が残せない。結果、3年生になってもスタメンになることはありませんでした。
野崎:中学生まで第一線を走っていたところが、急にベンチになってしまうのは相当辛いですね。その挫折は今の社会人生活にも活きていますか?
成田:活きてますね。人生で一番つらい思いをしているので「あの時に比べれば」と思えるようになり、しんどいという感覚は社会人になってからほとんどなかったです。
野崎:社会人をしていると誰しも辛い瞬間が訪れますが、それを上回る学生時代の挫折が、成田さんの成長の源泉になっているんですね。
優秀な若手マーケターの方を見ると、社会人の初期までに強靭なメンタルを身に付ける挫折や失敗をしているケースが多いです。その苦しさが後のキャリアアップにつながっているはずなので、時代は令和ですが辛いことにも向き合う経験もやはり必要だなと感じます。