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大手広告代理店出身者などマーケティングのトップ人材がアクセンチュア ソングに集結するワケ

 アクセンチュア ソングは、生活者視点でお客さまのビジネス改革を支援する組織である。大手広告代理店でキャリアを積んだマーケターやストラテジストが結集している。なぜアクセンチュア ソングにマーケティング分野のトップ人材が集まるのか、彼らのビジネスにどのような強みがあるのか。自らも長年広告業界に在籍し、現在はアクセンチュア ソングでシニア・マネジャーを務める根本氏に、自身のキャリア観を交えながら組織の特徴を聞いた。

「生活者中心のビジネス変革」を支援するアクセンチュア ソング

 ――アクセンチュア ソングとはどのような組織なのでしょうか?

 アクセンチュア ソングはアクセンチュアの中でも特に「生活者視点」でビジネス変革を推進していく組織です。最終的に「企業・ブランドと生活者との間に共感を生み出し、ビジネス成長を支援する」というミッションを掲げています。現在、社会や人々の生活は、リアルとデジタルとを行き来しながら、相互につながりつつあります。この流れの中で企業が成長を続けるためには、社会や生活者の変化に対応していく必要があります。

 私たちは生活者や社会の変化を踏まえ、企業のビジネス自体を変革に導いていく専門組織です。

2022年に大手広告代理店からアクセンチュア ソングに参画したシニア・マネジャーの根本さん。
2022年に大手広告代理店からアクセンチュア ソングに参画したシニア・マネジャーの根本さん。

 ――アクセンチュア ソングではどのような人材が活躍されているのですか。

 多種多様な人材が集まっています。アクセンチュアに対しては、コンサルティングやテクノロジーのイメージが強い方もいると思いますが、10年以上にわたりこれまで広告代理店が得意としてきたマーケティングやコミュニケーション領域も強化してきました。

 そのためコンサルタントやSIer出身のエンジニアはもちろん、ものづくりが得意なクリエイターやデザイナー、そしてコミュニケーション戦略を考えるマーケターなど幅広い人材が集まっています。私自身もそうですが、大手広告代理店でストラテジストとして活躍していたメンバーも非常に多いです。

広告領域に留まらない、根本的な課題解決の実現を

 ――根本さんはなぜ、広告代理店からコンサルティング会社であるアクセンチュアに転職されたのでしょうか?

 幅広い視野で、お客さまの課題に応じた適切なアプローチを提案したかったからですね。

 私のキャリアは大手広告代理店の営業職から始まっています。当時、金融業界の担当だったのですが、まさにリーマン・ショックと重なり、数百社以上に対しての新規開拓営業も経験しました。

 その経験から、自分たちが売りたいものではなく、お客さまの課題を解決できる提案でなければ、選ばれないと学びました。お客さまも認識できていないような根本的な課題を正しく特定し、それに対してソリューションを提案する姿勢の基礎はこの時に培われたと思います。

 その後、別の大手広告代理店に転職しました。当初は営業部門でしたが、独学でデジタルマーケティング分野の知見を深め、ストラテジックプランニングの部門に異動しました。お客さまの課題分析から戦略策定までをワンストップでプランニングする役割を担う部門です。以降はずっと、ストラテジックプランナーとしてキャリアを積んできました。

 ただ、キャリアを重ねるうちに、お客さまの課題を根本から解決するためには、広告以外のソリューションも視野に入れ、ビジネスモデル・マーケティングモデルといった事業全体を捉えた最適なソリューションを提案することが必要ではないか?と感じるようになりました。

 アクセンチュア ソングではビジネス成長=生活者の「体験向上」を大目的に、商品・サービス、プライシングモデル、チャネルマネジメントなど、マーケティング4P全体での改革・ソリューションの提供が可能です。これが、大手広告代理店からアクセンチュア ソングに移った一番の決め手です。

DX推進、CMO代行、経営改革……様々なプロジェクトに参加

 ――具体的に、アクセンチュア ソングだからこそ実現できたと感じる支援内容を教えてください。

 入社して最初に携わった大手化粧品メーカーのマーケティングDX推進プロジェクトでは、「顧客・生活者ファーストの体験をテクノロジーで実現する」ことができました。AIを活用して一人ひとりの肌の状態に合わせたカウンセリングや商品の提案を行っていく取り組みを実現し、エンゲージメントの強化を図りました。経営指標となる売上金額にも大きなインパクトを与えることができた事例です。

 また、個人的に特に思い入れの強いプロジェクトがもう一つ。大学発のスタートアップ企業との取り組みです。「生活者視点を踏まえ、事業をどうやってグロースハックしていくのか」を主題に、CxOクラスの方々と毎日のように膝詰めで話し合い、私自身もCMO伴走という立場でマーケティング計画の策定から実行のための体制作り、現場のマネジメントなどを通してお客さまと一緒に事業を推進していきました。

 特にユニークだったのは、ヘアケア製品の事業拡大に向けたプロジェクトです。この製品は、一言で機能的理解を促すのが難しい新製品であり、価格は非常に高額。宣伝予算も限られていたので、市場浸透に向けた最適な手法を定義することが最重要課題でした。

 市場リサーチを通して、広告プロモーションでは商品価値の理解は得られにくいこと、つまりは現マーケティングモデルでは限界があるとわかりました。市場浸透を最大化するためには、プライシングモデルの変更(フリー・サブスク戦略導入)、チャネル戦略の変更(D2C+量販モデルの導入)が必須だったので、これらの変更を第一に進めました。

 市場ニーズと自社シーズのギャップを把握し、マーケティングモデルを整え、ブランディングや販促プロモーションを強化するというプロセスに変更したことで、初年度・次年度の事業目標の達成に大きく貢献することができました。まさに私が転職時に希望していた支援をお客さまに提供できました。

 現在は社内の別部門と連携し、学校法人の経営戦略と学生数拡大のための改革をリードしています。経営上の指標を改善するためにどうすべきか、必要な予算を捻出するためにコストカットをどのように推進するべきか、捻出した予算で学生への募集を拡大するためにどんな戦略・戦術を実行していくべきか、毎日のように経営陣と議論を重ねています。

 ――なるほど。お話を聞いていると、マーケティングというより、事業開発そのものに近いですね。

 そうかもしれません。どれも、ビジネスにおいて解決しなければならない問題を根本から洗い出し、優先順位をつけ、最もビジネスインパクトの高いものからビジネスそのものを見直します。このように、経営課題そのものに、お客さまと一緒になって取り組めるという経験は、直接経営者層に対して提案ができるアクセンチュアだからこそできることだと感じます。

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次のページでは、コンサルティング会社・アクセンチュアや、所属するソング本部のカルチャーについてご紹介します。

経営層と対話を重ね、提案から実装まで行う

 ――経営課題に直接アプローチできるコンサルティング会社に魅力を感じたとのお話しでしたが、なぜ数あるコンサルティング企業の中でもアクセンチュアだったのでしょうか?

 アクセンチュアの大きな強みは、社会の変化やお客さまの課題に対応できる技術力やソリューションが一通り揃っていることです。

 たとえば現在、生成AIの普及が世界的に進んでおり、私たちの生活の一部になろうとしています。お客さまも自分たちのビジネスやマーケティングにAIの技術をどのように活用していくかを考える必要があります。そういった場合でも、アクセンチュアには常に最先端のテクノロジーに関する知見や事例、ソリューションのアイデアが蓄積されているので、お客さまの課題に合わせた最適な提案ができます。

 さらにアクセンチュア ソングでは、お客さまの先にいる「生活者」の視点を常に大切にしています。デジタル化が進む今、ITソリューションが重要視されがちです。しかし、ビジネス変革を考える上でフォーカスすべきは、やはり社会の変化=生活者の変化だと思います。ビジネス本意になりすぎてもだめです。社会や生活者の視点でビジネスを捉え、課題を設定する、それを忘れてはいけません。両者のバランスに立ちながら、生活者の領域を磨いているのがアクセンチュア ソングです。これが私のキャリアを考える上で大きなポイントでした。

アクセンチュア ソングでは、ビジネスに影響を及ぼす人々の変化を掘り下げるレポートを毎年発表している。Accenture Life Trends 2024全文
アクセンチュア ソングでは、ビジネスに影響を及ぼす人々の変化を掘り下げるレポートを毎年発表している。Accenture Life Trends 2024全文

 ――生活者や社会の変化に応じて、様々なソリューションを提案できるのですね。ちなみに、広告以外の先端テクノロジーの知識は入社前からお持ちだったのですか?

 いえ、詳しい部分は持ち合わせていませんでした。業務を行いながら常にインプットを続けている形です。ただし、アクセンチュアのメンバーとして最低限知っておくべき知識は、会社から学ぶ機会が提供されます。アクセンチュアでは生成AIを全社員が当たり前のように使える環境が整っています。またAI以外にもたとえば、エッジコンピューティングやブロックチェーンなどの内容がアクセンチュアの全社員が受ける必須研修に組み込まれています。入社当初は、私のようなコミュニケーションのプランナーに、ここまでのIT知識が必要なのか?と思うことも確かにありました。しかし、プロジェクトを重ねるうちに必要性を実感しています。ビジネスやマーケティング課題を解決するソリューションとして、最先端テクノロジーの知識は欠かせないものになっているからです。また、最近は経営に近いプロジェクトも多いので、関連する領域の専門知識は業務内外で常にインプットをしています。

 ――ビジネス変革に関わる案件では、お客さま側にも大きな決断が求められるかと思います。広告代理店時代と比べてお客さまのカウンターパートに変化はありましたか?

 そうですね。現在の私のカウンターパートは会長や社長など、お客さま企業の中でもトップ層であるケースが多いです。経営層に直接提案できるので、決定スピードも迅速です。実は、前職でも経営戦略に踏み込んだ提案や提言をしたことがあります。しかし、当時はご相談いただくお客さまのカウンターパートがマーケティングの部署や、事業部という単位であることが多く、組織全体に関わるような提案内容を具体化させることに難しさを感じました。そういった意味でもアクセンチュア ソングでは経営層と直接話ができるからこそ、経営戦略や事業戦略の提案から、マーケティング計画の実行・実装までを一気通貫で伴走しやすく、やりがいを感じます。

多様なカルチャー、オープンなコミュニケーションが魅力

 ――業務とは少し離れて、アクセンチュア ソングの組織カルチャーについても教えてください。

 私たちの組織のメンバーは本当にバックグラウンドが多種多様で、多文化が融合していると感じます。そのため、アクセンチュア ソングは〇〇、といったような固定されたカルチャーがあるわけではなく、いい意味でステレオタイプにはまらない組織だと感じています。

 私見ですが、アクセンチュア ソング自体が良い意味で“コンサルティング企業”らしくない、カジュアルで自由な雰囲気がある組織だと思います。転職活動時には他のコンサルティングファームの方にも話を聞きましたが、当時話したアクセンチュア ソングの方が群を抜いて親しみやすい雰囲気がありました。会社に多様な価値観やカルチャーを受け入れる風土が根付いているので、そう感じたのかもしれません。

 いわゆる上下関係を嫌う風土があり、コミュニケーションもフランクかつオープンで、初対面のメンバーにも気軽に相談ができるムードがあります。私たち組織のメンバーは皆、各分野の専門家でありつつ、専門分野以外からも知識を吸収していきたいゼネラリスト志向が強い人が多いため、社員間で一種のWin-Winの関係ができているように感じます。だからこそ、良い関係を作っているのかもしれません。

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次のページでは、ソングで活躍できる人物像について詳しくご紹介します。

「マーケティング ✕ ◯◯」の引き出しが多い人材が活躍できる

 ――最後に、アクセンチュア ソングでお客さまのマーケティング戦略を行うプロフェッショナルとして特にどのような人が活躍できるとお考えですか?

 率直に言うと、好奇心・向上心が旺盛な方ですね。「自分のスキルや知識の引き出しをどう増やしていけるか、成長するために専門外にも飛び込みそこで何を学んでくるか」を常に考えている、貪欲な方が向いていると思います。

アクセンチュア ソングの根本さん

 先にご紹介したプロジェクトで、教育業界のお客さまと共に50年後、100年後に求められる人材を養成するためにはどのような教育プログラムが必要なのかを考える機会があったのですが、私たちの組織に限らず、これから先は「マーケティングだけ」といった一領域のみの専門家に留まるのではなく、自身の専門性とは違う何かを1つ2つ3つと掛け合わせ続けていくことが重要だと考えます。

 その違う何か、というのはマーケティングとは一見異なる領域のものが良いですね。複数領域の知見を掛け合わせて、オリジナルな価値を出せる人材が今後ますます求められていくと考えています。「マーケティング×〇〇」の「〇〇」の引き出しを私自身も増やし続けていきたいですね。

 また、この「〇〇」の部分は、社会や生活者の変化に応じて変わっていきます。刻一刻と求められるものは変化するので、誰かに教えられるものではなく、自分で掴みにいかないといけません。貪欲とはそういう意味です。

 ――根本さんのチームでは、どのような掛け合わせができると活躍できそうでしょうか?

 前提として、戦略をプランに落とし込んでいく案件が多いので、ストラテジックプランナーのベーススキルがあると良いですね。加えて、たとえば、「マーケティングストラテジー✕マネジメント」「マーケティングストラテジー✕クリエイティブ」「マーケティングストラテジー✕ファイナンス」といった掛け算ができると活躍できると思います。そして、この掛け算の数が多いほど、活躍の場も広がるはずです。

 「マーケティング✕データサイエンティスト」の掛け合わせができる方も強いと思います。私も前職で5年ほどデータサイエンティストをしていた時期がありました。マーケティングに軸足を置きながら、生活者が求めるニーズをビッグデータから読み取り戦略プランに落とすというものです。この経験は今でも生きていると感じます。

 アクセンチュア ソング内には定性的な外部データを専門に扱うプロフェッショナルもいます。もちろん、彼らには私の知識やスキルは及びません。しかし、時に分断されがちなデータとマーケティングという2領域を橋渡しする人材は必ず必要で、両方をわかっている人間は多くはありません。実際に私はこの2つの掛け算で大きな価値を出せると感じます。

日本のGDP向上に貢献する仕事を作っていく

 ――課題解決の手段の幅を広げ、生活者の視点からお客さまのビジネス変革をサポートするアクセンチュア ソングでの根本さんの業務がよくわかりました。最後に、根本さんが今後目指すところをうかがえますか。

 少し大きな話になりますが、私には1つの信念があります。それは、日本で新しいことに積極的にチャレンジしてビジネスの規模を着々と拡大し続ける、そんな気概を持つお客さまへの支援を通じて、国内GDPの向上に貢献していくことです。

 たとえば、日本の経済力を推進していくスタートアップを後押しし、日本がより豊かで住みやすい国になれるような、そういう仕事を1つでも多く作っていきたいと考えています。社会経済により貢献していくために、努力し続けていきたいと思います。

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:アクセンチュア株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2024/06/27 10:00 https://markezine.jp/article/detail/45446