テレビCMのインプレッション予約とは
では、インプレッション予約とオークション、それぞれの買い方について詳しく見ていこう。
まず「インプレッション予約」は、設定条件(エリア/ターゲット/時間帯など)を満たしつつ、申し込み時のインプレッション数を自動枠運用によって獲得する方法だ。言い換えると、AdRMの新商品では、指定したターゲットへのインプレッション数をコントロールすることが可能になる。
ターゲットはデジタル基準の14属性を採用し、ローンチ時はALLと男女の3区分、将来的には他の区分も選択できるようになる可能性もあるとのこと。また、ターゲット以外を含めたトータルリーチでアプローチできる点も特徴的だ。
素材はオンエア20分前を目安に何度でも変更できるほか、一時停止やキャンセルも可能となっている。
より柔軟にコントロールできる「オークション」
もう1つの「オークション」は、オークションチャンスが発生する度にリアルタイムビディングを実施。入札は当日から可能で、落札に成功すると入札した条件で広告枠を確保できる。落札ロジックには広告素材に対する品質指標も取り入れられる予定だ。
運用中であっても、放送期間や入札価格、ターゲットなどを変更したり、予算を追加したりできるため、効率のコントロールがしやすいと言える。
こちらもインプレッション予約と同様、発注後の素材変更や一時停止、キャンセルが可能。即座に反映されるなど、「インプレッション予約」と比べて自由に設定変更ができる点も特徴として挙げられる。
さらに、レポート画面にも注目したい。スグリーでは、新商品を発注するとレポート画面が無料で閲覧可能になる。放送後最速15分後には閲覧できるそうだ(リーチは翌営業日)。
複数の広告指標(インプレッション/リーチ/フリークエンシーなど)で効果を可視化できるほか、キャンペーンや広告グループ、クリエイティブ単位で表示させたり、地上波とTVerの結果を合わせたレポーティングができたりする。

ローンチまでの予定は?
AdRMローンチに向けた今後のスケジュールは、2024年12月にスグリーがオープン、2025年3月1日に関東ローカル在庫の販売開始、4月1日に現関東ローカル在庫の放送開始、9月1日に全国ネット在庫の販売開始を予定しているという。また、2025年度のAdRM枠は3〜10%で検討しているとのことだ。
日本テレビは、引き続きAdRMローンチに向け準備を進めるとともに、情報発信を続けていくとしている。
※本記事の内容はイベント開催時の情報であり、今後アップデートされる可能性がある。