ワークマネジメントプラットフォームを提供するAsana,Inc.の日本法人・アサナジャパンは、適応型人工知能コラボレーター「Asana AI チームメイト」を発表した。Asanaは、Amazon、Accenture、スズキをはじめとした15万社超の会社が利用しているワークマネジメントプラットフォームだ。
AIチームメイトは、個人やチームの仕事のやり方に適応しながら、タスクの優先順位付けやワークフロー改善に関するアドバイス、アクションの実行をサポート。情報の収集と整理などを行うことで、チーム全体の効率化を促進する。
本サービスは現在ベータ版が利用可能で、一部のユーザーを対象としたテストを行っている。Asana独自のデータモデルであるWork Graphを基盤としており、個々のタスクやプロジェクトを会社の目標に紐づけることで、AIチームメイトは組織全体の目標を理解し、文脈に沿った提案やアクションを実行できる。活用例として、非公開のベータ版を利用中の企業による、マーケティング業務を効率化した事例を紹介する。
ユースケース1:クリエイティブの制作
ある大手屋外広告会社は、クリエイティブの制作依頼の過程で活用。AIチームメイトが以下の業務を行うことで、クリエイティブ制作やデザイン作業に集中できるようにしている。
- 入ってきたリクエストに優先順位を付け、不足している情報を積極的に収集する
- 特定のユーザーに仕事を割り当てる
- 初期段階のクライアント調査をサポート
- レポートの品質を改善
ユースケース2:マーケティングキャンペーンの業務
あるサイバーセキュリティ企業は、AIチームメイトを以下のように活用して、プロジェクトやキャンペーンの迅速に実行することで、社員がより戦略的な仕事に専念できるようにした。
- ブランドに合ったマーケティングコンテンツの作成
- ブランド用語の社内ライブラリを使用したコンテンツの翻訳
- 入ってきたリクエストに関する重要情報を強調することで、優先順位付けを迅速化
またAsanaは、新たなAIチャットインターフェイスも発表した。「この目標達成の妨げとなる問題点は?」「このトピックについて詳しいメンバーは?」などの質問を行うことで、人間による管理のもと、AIチームメイトが計画の作成やタスクの割り当てを行う機能が、今月中にリリースされる予定だ。
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