確実なユーザー増加を実現させるためには?
セッション終盤に、UNICORNの須藤恵輔氏が登壇。「確実にユーザー増加を実現するUNICORNの取り組み」と題し、同社が提供するサービスを紹介した。
アプリ広告の計測方法には、クリックスルーコンバージョンとビュースルーコンバージョンの2つがある。こうした中で須藤氏は「ビュースルーコンバージョンにも価値はあると思っているが、コンバージョンの価値としてはイコールではない」と語った。
そこでUNICORNでは、ユーザー増加に貢献できる広告価値の高いものを「直接送客効果が高いコンバージョン」と定義。これを増やし評価することが重要だとし、須藤氏は実現するための3つの取り組みを紹介した。
1つ目は、ビュースルーコンバージョンがどのくらい直接送客効果があったかを計測し、モニタリングと制御を行うこと。そのためにインクリメンタリティ計測を行っているという。
「これにより、広告施策を実施しなかったら発生しなかったであろう成果のことを指し、オーガニックで発生するはずであったコンバージョンを食ってしまう事象を計測できます」(須藤氏)
具体的には、同じ広告キャンペーンの中で正しい広告とダミー広告の2グループに分けて配信。ダミー広告にビュースルーコンバージョンが発生した場合、「オーガニック食いが発生していて、広告の直接送客効果は限りなく低い」と考えられる。
UNICORNでは、広告枠やクリエイティブサイズごとに送客効果を確認できるほか、直接送客効果の低い広告は自動的に制御がかかる仕組みも提供。直接送客効果の低いビュースルーコンバージョンを減らすことができるという。
直接送客効果の高いコンバージョンを増やすために
2つ目の取り組みは、直接送客効果の高いクリックスルーコンバージョンを増やすDirect Impact Campaignsという配信方法だ。
まずは適切なデータを収集するために、広告が誤タップされない仕組みになっており、ユーザーが意志を持って広告をクリックしたデータのみを取得している。次に機械学習から、コンバージョンの種類をクリックスルーコンバージョンのみに設定。さらにHTML形式でユーザーが触れられる広告など、独自のデザインや表示方法によって、ユーザーの目を惹くクリエイティブの作成を可能にした。
そして3つ目の取り組みは、プラットフォーム「MetricWorks」の活用だ。UNICORNは、米国のMetricWorksと共同で、合弁会社MetricWorks Japanを設立した。
MetricWorksは、従来のラストタッチ計測・MMM・検証機能を組み合わせたユニファイドな評価が可能なソリューションだ。デバイスIDに依存しない上、パフォーマンスマーケティングのニーズに対応。日次コホートMMMを提供できるプラットフォームなので、ユーザーのプライバシーやアトリビューションの課題を解決できるという。
最後に須藤氏は、アプリ広告がユ-ザーを増やすための理想的な姿を話し、同セッションを締めくくった。
「弊社では、直接送客効果の低いビュースルーコンバージョンを減らし、直接送客効果の高いクリックスルーコンバージョンを獲得できていることが、広告がユーザー増加に貢献できている状態であると考えています。ぜひ一緒にプロモーションの広告効果の最大化を目指していきましょう」(須藤氏)