LINEヤフーは、6月25日、広告サービス品質向上のための審査実績をまとめた2023年度の「広告サービス品質に関する透明性レポート」を公開した。
同レポートは、ユーザーや広告主、広告会社、広告配信パートナーが、LINEヤフーの広告サービスを安心して利用することを目的としたもので、ヤフーが2019年度から公開している。
同レポートによると、Yahoo!広告では、2023年度は約9,600万件の広告素材を非承認とした。その数は、2022年度と比較すると大幅に減少。主な非承認理由としては「最上級表示・No.1表示」の掲載基準で非承認となる広告の入稿数が減少した結果となる。
また、繰り返しの違反表現や、大量の非承認広告の入稿を行う広告アカウント自体を停止。その結果、Yahoo!広告では、2023年度は7,819件のアカウントを非承認とした。
一方、LINE広告では、2023年度下半期は、101,218件の広告素材を非承認とした。広告素材の非承認割合としては、約9割がクリエイティブ(主に画像や動画)に起因するものだった。
クリエイティブでは、「局部の強調」「過度なコンプレックスをあおるような表現」「アダルト要素の強い表現」などの「不快な表現」での非承認が多く見られた。
他にも、リンク先サイトでは、「効能効果を逸脱している表現」「優良誤認・有利誤認表示」「権利侵害のおそれのある表現」などの「各種関連諸法規に抵触するおそれのある内容」での非承認が多かった。
なお、同社は、2023年10月1日のLINEとヤフーらの統合にともない、LINE広告・Yahoo!広告の広告掲載基準(審査ガイドライン)の統合検討を開始。2023年11月に審査項目の「ユーザーに不快感を与える表現」に続き、今後「薬用化粧品・化粧品、食品・健康食品の判断基準を統一する。
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