SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第108号(2024年12月号)
特集「2025年・広告の出し先」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

検索数、CVRともに大幅改善!ベネッセとサイバーエージェントのAI×広告活用

ベネッセのデータも踏まえて制作し差別化

――今回のクリエイティブを制作する際にはどういった工夫をされたのでしょうか?

毛利:撮影前、企画の段階で各シーンの素材を極予測AIに分析させ、得られたスコアを参考にしながら撮影と編集を重ねていきました。

 たとえば、あるターゲットに対して、3つの撮影案があったとします。その際、パターンごとに企画を固めてから極予測AIを活用するのではなく、それぞれのカットの構想段階で、こまめに極予測AIを活用しました。そこで得られたスコアを参考に、各シーンの具体的なイメージを作っていきました。

株式会社サイバーエージェント AI事業本部 AIクリエイティブDiv 統括 毛利 真崇氏
株式会社サイバーエージェント AI事業本部 AIクリエイティブDiv 統括 毛利 真崇氏

橋本:極予測AIをより効率的に活用するために、ベネッセの持つデータも組み合わせた分析を行いました。過去の広告配信実績に弊社のデータをかけ合わせることで、ベネッセならではのクリエイティブを極予測AIのサポートを受けながら作ることができました。

 「AIでクリエイティブを作ると均質化してしまうのでは?」と考える方も多いと思いますが、自社の持つデータアセットや蓄積していたナレッジを組み合わせることで、独自性を出すことはできると考えています。

毛利:また極AIお台場スタジオならではのポイントとして、バーチャルプロダクションを駆使した撮影と編集があります。高精細なLEDを用いた巨大なLEDウォールとー照度が高いLEDソフトライトを活用することで多彩な色彩表現ができ、ロケをせずともあらゆるシチュエーションのリアルな背景を映し出すことが可能です。

 編集室も併設しているので、すぐにクリエイティブの編集もでき、撮影から編集までの工数とコストを削減できます。

検索数は160%増、CVRは115%増加

――今回の取り組みで得られた成果について教えてください。

橋本:今回配信した広告によって検索数が160%増加、資料請求のCVRは115%増加、さらに検索に至るまでの単価も120%低下しました。

 中でも、検索数が160%増加したのは高く評価しています。デジタル広告は獲得が中心で、潜在層への認知・理解を深めるのが難しいとされてきました。しかし、今回は配信ボリュームを出しながら効果的なクリエイティブを配信できたため、検索数の大幅増加につながりました。

 「リーチを獲得するならテレビCM」と言われることが多いですが、デジタル広告でもニーズに合わせたクリエイティブを複数用意しリーチを広げれば、テレビに引けを取らない有効なリーチを獲得できるのだと感じました。

 これまでのワークフローでは、無数にあるユーザーのニーズを捉えいくつものクリエイティブを作ることは、物理的に不可能でした。しかし、今回の取り組みは、その常識を覆す第一歩になったと考えます。

次のページ
今後もAIを駆使してクリエイティブ制作をアップデート

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

タカハシ コウキ(タカハシ コウキ)

1997年生まれ。2020年に駒沢大学経済学部を卒業。在学中よりインターンなどで記事制作を経験。卒業後、フリーライターとして、インタビューやレポート記事を執筆している。またカメラマンとしても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社サイバーエージェント

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/12/24 11:00 https://markezine.jp/article/detail/46676

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング