楽天インサイトは、9月30日、「最大55万人の生活意識に関する3カ年経年比較レポート」を公開した。同調査は、生活やワークライフ意識、食や健康意識、買い物や美意識、余暇や旅行など240にわたる項目からなるもので2020年から毎年実施している。
環境、社会、他社との交流への興味・関心が希薄化
環境や社会に関する質問では、「環境などに配慮した生活を実施している」と回答した人の割合は2021年から3年間で4.1pt減少。「世の中や社会に貢献したい」は2.7pt減少する結果となった。
加えて、「いろいろな人とのつながりや人間関係を大切にしていきたい」は3.2pt減少、「友人が多いほうが幸せな生活を送れる」は2.1pt減少していることから、環境や社会、他社との交流への興味・関心が希薄化している傾向にあることがわかる。
特に30代~40代にて男性の美意識が高まる
男性の美意識に関しては、2021年からの3年間で全体として継続的に向上する傾向となった。特に、30代~40代においては、「身だしなみに関する口コミサイトや情報サイト、雑誌を欠かさずチェックしている」「話題になっているスタイリング商品やスキンケア商品を試してみる」の項目に対するポイントが高い結果に。10代~20代に比べると絶対値や伸び率は緩やかではあるものの、美容への関心の高まりがうかがえる。
一方、「カッコ良い人より、清潔感のある人と思われたい」「いつまでも若々しくいたい」の項目は10代以外の年代では、全体的に減少傾向となったため、清潔感や若々しさへの意識の低下が見受けられた。
在宅時間の増加により住まいのデザインへのこだわりが強くなる傾向に
住まいに関する調査では、「特に目的がなくても、ショールームやモデルハウスを見に行くことが好きだ」「住宅設備は、使い勝手よりもおしゃれなデザイン性が重要だ」と回答した人は3年間で2pt以上増加。このことから、住まいを選ぶ際にデザイン性を重視する傾向が強くなっていることが見て取れる。
また年代別で見ると、年齢が若くなるにつれてデザインへのこだわりが強くなる傾向に。これは、在宅時間が増加したことで、住まいのデザインへのこだわりが高まった結果と考えられる。それに対して、家族間のコミュニケーションや他者との交流を重視する意識は減少。「住む家は家族間のコミュニケーションをとりやすいことが大切だ」「いろいろな人を招くことができるような住まいにしたい」と回答した人は2pt以上減少する結果となった。
【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:15歳~79歳 男女
回収サンプルサイズ:
480,746サンプル(2022年版)
552,160サンプル(2023年版)
485,370サンプル(2024年版)
期間:
2021年11月30日(火)~2021年12月21日(火)(2022年版)
2022年11月29日(火)~2022年12月23日(金)(2023年版)
2023年11月28日(火)~2023年12月25日(月)(2024年版)
実施機関:楽天インサイト
(注)本レポートでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合があります。
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