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消費者の欲望を紐解くトレンド事例

空前のグミブームが起きている「欲望的背景」 ピュレグミなどヒット商品を展開するカンロに聞くインサイト

グミが満たしている現代人の欲望

DDD:そして、私たちも「グミは現代の人々のどのような欲望を映し出しているのか?」というテーマで読み解きを行ってきました。DDDでは、大規模な消費者調査の結果をもとに、今の日本人が(各々で大小はあれど)持っている欲望を11に分類し、「11の欲望」として発表しています。この11の欲望の中で、グミが満たしていると思われるのが、次の5つの欲望です。

 繰り返しになりますが、グミは自由度の高さ/多様性があり、消費者も様々な視点から楽しんでいます。つまり、グミが受け止めている人々の欲望も、様々であると考えられるのです。DDDとしては今回、5つの欲望を挙げてみましたが、もしかしたらさらに他の欲望がグミによって満たされているかもしれませんし、そこに新たなビジネスチャンスがあるのかもしれません。

02 無理のない自由への欲望:勉強しながら、スマホを見ながらなど、手を汚さずに食べられるグミは「ながら」おやつの定番となってきている。頑張りたい時、集中したい時でも、口の中だけは自分の好きな味・食感で満たされる。これぞ無理のない自由。

03 心身平常運転の欲望:ストレスが多い日常では、心も身体も上機嫌な状態を維持するのはなかなか難しい。「グミを噛む=ストレス解消」として、日常を平穏に過ごすためのアイテムとなっているのでは?

04 わたしの役割でつながる欲望:グミを使ったコミュニケーション、通称「グミニケーション」が昨今若者の間で定着。グミを使って達や仲間との会話のきっかけにしたり、いろんな味を持ち寄って、グミと一緒に繋がりや共感を味わう若年層が増えていると想定。

09 ホントはダメだけど、だって欲望:「お菓子を食べたい」「間食したい!」という気持ちを解消するのが、「太りにくい」イメージのあるグミなのでは? また、「○○味」がグミなら代替できるといった要素や、グミであれば授業中・会議中にもこっそり食べられる要素もある。

11 あっ、コレわたしっぽい欲望:流行はおさえつつも、ユニークな個性にこだわりたい現代の消費者にとって、グミは自己表現(世界観/ファッション)やセルフブランディングにも一役買っているのでは?

長岡:とてもおもしろいですね。もしかすると、空想果実は、消費者的な目線で商品を作れているのかもしれません。「大人が真剣にふざけること」を大切にしていると言いましたが、グミは自由度が高い分、「こんなふうに設計したら楽しいよね!」と純粋に楽しんで商品開発にあたっている実感があるんです。加えて、「消費者目線の自分」が強いようにも感じています。だからこそ、消費者の欲望を捉えられているのかもしれないですね。

DDD:きっと記事には収まらないと思いますが、空想果実の企画の裏話もたっぷり聞けて、またグミブームの背景も垣間見ることができ、非常によい時間でした。カンロさん、本日はありがとうございました!

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

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MarkeZine(マーケジン)
2024/10/22 08:30 https://markezine.jp/article/detail/46950

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