アドビは10月14日、クリエイティブカンファレンス「Adobe MAX」で、新しい生成AIファーストのアプリケーション「Adobe GenStudio for Performance Marketing」の提供開始を発表した。
このサービスは、無数のチャネルや地域をまたいでコンテンツを提供する必要性が高まる一方で、利用可能なリソースが不足しているという企業課題に対応するもの。同サービスにより、ユーザーはブランド承認済みのアセット(画像、ロゴ、動画など)を検索し、Adobe Fireflyなどの生成AIツールとコピー作成用のサードパーティの大規模言語モデルを使用して、定義されたブランド基準に準拠した、メール、ペイドメディア、ディスプレイ広告など幅広いコンテンツを迅速に制作、展開できるようになる。
他にも、AIによるブランドチェック機能を備え、生成されたコンテンツを自動的に確認し、ブランドのコンプライアンスに違反している可能性がある場合、クリエイティブチームやマーケティングチームに警告を行う。
コンテンツをMeta、TikTok、Snapなどのソーシャルメディアチャネルに直接投稿したり、Google Campaign Manager 360やMicrosoft Advertisingのプロパティにおけるディスプレイ広告キャンペーンを通じて出稿したりできるようになる「キャンペーンのアクティベーション」は、近日提供予定だ。
また同サービスは、ターゲットオーディエンスに響く色、オブジェクト、スタイル、オーディオジャンルなどを特定し、属性レベルのインサイトを提供。ユーザーは、Meta、Microsoft Advertising、Snap、TikTok などのアクティベーションパートナーから直接取得したパフォーマンスインサイトによってキャンペーンのパフォーマンスを総合的に把握し、コンテンツを適宜調整できるようになる。
アドビは今後、テクノロジーパートナーと協力し、同サービスにアクティベーションとインサイト機能を近々追加する予定だ。
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