ファミリーマート店舗内(一部地域除く)のデジタルサイネージメディア「FamilyMartVision」を運営しているゲート・ワンは、データ・ワンおよび電通と共同で、FamilyMartVisionとテレビCMを使ったクロスメディアの統合リーチ検証を実施した。
同検証は、FamilyMartVisionとテレビCMの連動によるリーチの広がりを測定・検証することを目的としたもの。データ・ワンが保有するファミリーマートの購買データおよびNTTドコモが持つデータを用いた購買者データと、電通の統合マーケティングプラットフォーム「STADIA」のデータが紐づいたユーザーを対象に実施した。テレビCMリーチや人口動態データを反映することで、メディア間の精緻なユニークリーチの検証を実現した。
具体的には、2023年12月にファミリーマートの「ファミリーマート クリスマス・アンバサダーコラボキャンペーン」のテレビCM放映に合わせて、同じ内容の広告素材をFamilyMartVisionで同時期に放映。キャンペーン期間中に取得できる20代~60代の全IDを対象に、ファミペイ会員・dポイントクラブ会員とSTADIAのデータを統合検証した。
同検証の結果、テレビCM単独での接触(テレビCMのみ)が46.1%、テレビCMとFamilyMartVisionの両方接触(両方)が14.9%となる一方、FamilyMartVisionのみの接触は10.1%に。FamilyMartVisionを通じてインクリメンタルリーチ(テレビCMではリーチができなかった層への追加リーチ)の獲得が確認できた。
また年代別で見ると、特に20代や30代のインクリメンタルリーチが高かった。
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