「友だち」へのアプローチの効率化 ROASが約14倍改善
━━運用支援の内容と成果について、実例でご紹介いただけますか。
千葉:一つ目は、コスメメーカー企業の事例です。スタンプの配布などで広く友だちユーザーを集めた状態で、当社に運用をご依頼くださいました。そのクライアント企業では、既に熱量が高いファンであるユーザーから興味を持ち始めた段階のユーザーなど、エンゲージメントに濃淡があるにも関わらず友だちユーザーの整理をできていないことが課題でした。そこで、メッセージを届けるべき方の見極めや、コミュニケーションの量、方法について検討しました。
千葉:友だちの数も大事ですが、先ほどお伝えしたように、最近では効率重視の傾向も見られるため、最も良いセグメントを見極め、そこに絞って配信をすることが重要になっています。それを当社で実施した結果、CPOを約半分まで引き下げることができ、非常に効率の良い配信となりました。
二つ目は、当初は良かった反応率が年を追うごとに落ち着いてきてしまったクライアント企業の事例です。「効率を上げる」という視点で、直近1年間の“確度が高い”お客様に配信を絞ることを提案しました。また、5~6年前に推奨されていた見せ方から、現在魅力的に見える方法へと変更しました。その結果、タイミングによってはROASが約14倍改善されました。
━━すべてのクライアント企業に共通して成功できる設計やフォーマットが存在するわけではなく、その都度届けるべきエンドユーザーの見極めや定義付けを徹底することで目的に応じた効果を引き出しているのですね。
千葉:はい。そもそも企業様によってはマーケティング会社に発注する(または切り替える)こと自体が大きな決断です。そこから改善に取り組むにあたり、現状に対する評価や、目指すべきことは当然理解できていなければなりません。運用パートナーとして、クライアント企業から見える景色と外から見えている景色をしっかりと融合させ、両方の目線を揃えておくことが大事だと思っています。
橘:また、年単位などの長い目で見てLINE公式アカウントの効果を高められるよう、複合的なご提案をさせていただくことも昨今多くなっています。
具体的には、配信、スポット施策や友だち集客、ID連携の開発などが選択肢としてある中、年間のご予算を基にどのようなバランスで何に取り組むことがLINE公式アカウントの効果を高めることにつながるか、といった内容です。
たとえば、メッセージ配信に関しては、クライアント企業の商戦期に対応した年単位での山の作り方を意識しつつ、各配信の内容はもちろん、前後の配信とのストーリー性やバランスが取れているかなども大切にしながらご提案させていただいています。
LINE支援の専門家として、多岐にわたるアップデートと提案を続ける
━━LINE公式アカウントの活用の専門家として、今後どのような展望を描いていますか。
千葉:当社ではLINEヤフーと密に連携しながら、常に最新の情報をキャッチアップしています。また、その情報は社内のクリエイターや開発メンバーと共有し、全社としてアップデートし続ける体制を構築しています。そのため、求められたことだけではなく、効果的だと感じた施策を素早くご提案することが可能です。
橘:今の時代、LINE公式アカウントの活用方法は多岐にわたっています。課題感や焦りを感じている企業も多いかもしれません。ミロゴスは、多くのクライアント企業とお取り引きしてきた中で得たナレッジを活かし、またエンドユーザーの視点も大事にしながら、LINE公式アカウントの活用の方法をご提案していきます。