調査会社comScoreとHitwise社が毎月発表している米国の検索エンジンランキング。今年1月から6月までのデータを、それぞれまとめたものが以下のグラフ。いずれも数値は異なるものの、Googleが2位以下に圧倒的な差をつけている。
Google、Yahoo!、Microsoftの検索エンジンを指して“三大検索エンジン”と呼んだ時期もあったが、米国でのGoogleの強さは際立っており、まさに“一人旅”状態が続いている。この状況はHitwiseのデータでも同様で、Googleが微増、Yahoo!とMicrosoftは微減となり、その差がますます開きつつあるようだ。
両調査会社は毎月ではないが米国以外の国のデータも発表しており、comScoreが発表した2008年5月時点のGoogleの英国での検索シェアは74.4%。Hitwiseが発表した2008年6月時点の、英国とオーストラリアの検索シェアはいずれも87%を超えており、90%に迫る勢いとなっている。
MicrosoftのYahoo!買収提案の成り行きを世界中が注目していた半年近くの間、Googleは着実にそのシェアを伸ばし続けてきた。結局買収は実現しなかったが、たとえ成功したとしても容易には埋められないほど、かつての三大検索エンジンの間には大きな差があいてしまったようだ。
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