TOKYO FMは、ラジオの広告効果が高まる要因を検証するため、ラジオリスナーの熱量に注目し調査を実施した。以下、一部内容を紹介する。
ラジオリスナーは広告全般に接触した後、問い合わせや購買などの行動が起きやすい
まず、広告全般を見聞きした時の情報や消費に関する意識について、ラジオリスナーとノンリスナーを比較。すると、ラジオリスナーのほうが広告接触後に情報や消費に関する行動の出現率が高い結果となった。
特に、広告に関して「見聞きして、資料請求や問い合わせをする」「実際に商品を買ったり、サービスを利用したりすることが多い」「広告を見聞きした商品を見つけたら、思わず購入してしまう」の出現率が、ノンリスナーと比較して2倍ほど高かった。
ラジオリスナーの定義:3ヵ月以内にラジオ(受信機、カーラジオ、radikoなどのアプリ)を利用した人
スコア定義:「とてもあてはまる」~「まったくあてはまらない」の5段階のうち、「とてもあてはまる」「ややあてはまる」合計の割合
ラジオ番組への熱量の高さが、広告主の商品・サービスの購買に寄与
次に、在京局特定8ワイド番組のリスナーに対し、番組への熱量をアンケート回答から測定した。そして、広告主の商品・サービスへの購買・利用意向や購買・利用行動について、熱量の高い層と低い層を比較分析した。
その結果、熱量の中でも「貢献意欲」と「番組参加感」が高いリスナーほど、番組で流れる広告の商品・サービスへの購買・利用意向が高く、実際の購買・利用行動も起きやすいことがわかった。
スコア定義:「とてもあてはまる」~「まったくあてはまらない」の5段階のうち「とてもあてはまる」「ややあてはまる」合計の割合
熱量の高/低の定義:番組への熱量に関する質問の回答データを元に因子分析を実施。「貢献意欲」「番組参加感」に該当する因子の因子得点をリスナー全員に付与し、平均点以上のリスナーを「高い」、平均点未満のリスナーを「低い」と定義
【調査概要】
調査対象:1都3県に居住の18~59才のラジオリスナー(週1回以上、調査対象とした在京局平日ワイド8番組いずれかを聴取。「radiko」なども含む)
回答者数:スクリーニング調査16,568名(ラジオノンリスナー含む)、本調査1,290名
調査期間:2024年8月19日(月)~8月22日(木)
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