富士フイルムビジネスイノベーションは、事業会社に勤めており、アクセス解析ツールを使用したことがあるマーケティング担当者535人を対象に、アクセス解析ツールの利用実態調査を実施し、結果を発表した。
54.0%が、アクセス解析を「自社で実施」
まず、勤務先でのアクセス解析の実施状況を質問。すると、「自社で実施している」が54.0%、「外注している」が13.5%、「一部外注している」が23.9%という回答となった。
7割以上が、アクセス解析データを「活用できている」と実感
アクセス解析の実施状況で、「自社で実施している」「外注している」「一部外注している」と回答した489人に、「アクセス解析データを、Webサイト運営や改善に活用できていると思いますか」と質問。すると、「非常にそう思う」が25.5%、「ややそう思う」が47.2%という回答となった。
活用方法は「特定ページやコンテンツの閲覧数・滞在時間の分析」が約7割
アクセス解析データを「活用できている」という回答者355人に、「Webサイト運営や改善における活用方法(複数回答)」を質問したところ、「特定ページやコンテンツの閲覧数・滞在時間の分析」が68.2%、「サイト全体のトラフィック量の把握」が62.8%、「ユーザーの流入元の確認」が59.2%という回答となった。
反対に、「活用できていない」と回答した127人に、その理由を質問したところ、「適切な施策につなげられない」が53.5%、「分析結果を解釈するのが難しい」が48.8%、「社内のデータリテラシーが不足している」が34.6%という回答となった。自由回答では、「調べられても、その分析をできるメンバーと伝えて理解できる上の者がいない」や「データから連想した施策を実行する費用がない」などの理由が挙がった。
データ活用の難所は、最適な活用方法と分析
「アクセス解析ツールのデータを活用する際に、難しいと感じることを教えてください(複数回答)」という質問では、「データの最適な活用方法」が50.7%、「データを目標やKPIに結びつけて分析すること」が49.7%、「データのどこに注目すべきか判断すること」が46.0%という回答となった。
さらに、アクセス解析ツールの効果的な活用のためには、「データの分析と解釈(55.9%)」「分析結果を元にした施策の立案(48.2%)」「自動レポートの作成と共有(34.2%)」など、サポートを求める声が集まった。
【調査概要】
調査名称:アクセス解析ツールの利用実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年9月20日〜同年9月27日
有効回答:事業会社に勤めており、アクセス解析ツールを使用したことがあるマーケティング担当者535名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100にはならない。
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