SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめのセミナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第112号(2025年4月号)
特集『いま選ばれる「ブランド」の作り方』

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

377本の動画投稿を創出!キットカットの「応援」を伝えるUGC施策と支える「osina」の真価

ハッシュタグの占有率が市場シェアに影響を与える

──売上への貢献度はいかがでしょうか?

村岡(ネスレ日本):osinaでの展開が売上に寄与したかどうかは、正確には測れません。しかし、届けたい層に届く言葉でしっかりリーチできた実感があります。

西田(NEL):実は弊社で、SNSプラットフォーム上のハッシュタグ占有率とブランド購買行動の関連性について、POSデータの詳細な分析を行いました。その結果、ハッシュタグの占有率と販売個数が比例して変動しており、明確な相関関係が明らかになっています。

POSデータの分析結果
POSデータの分析結果。販売個数とカテゴリー占有率が比例して伸びている様子がわかる
※分析手法はNELが特許出願中

西田(NEL):つまり、特定期間で集中的にブランドコンテンツを展開し、そのカテゴリーにおけるハッシュタグの占有率を高めれば、市場のブランドシェアが変動するということです。お菓子セクターだとネスレさんが中心になりますが、化粧品セクターでも同様の現象が観測されています。SNSでの消費者認知が広がる中で、UGCの活性化による大きなインパクトが生まれているのです。

UGCを活性化するポイントは「表現の余白」

──UGCが想定以上に活性化した要因は、何だと考えていますか?

村岡(ネスレ日本):投稿募集時のブリーフィングで“表現の余白”を設けたことが、功を奏したと思います。具体的には、素材の使い方を指定しませんでした。こちらからは素材をお渡しするにとどめ、その先の素材の編集や表現はインフルエンサーのクリエイティブにお任せしたほうが、より想いが伝わると考えたからです。「こうやって表現してほしい」と要請するのなら、それは自社で制作するCMでやるべきです。

西田(NEL):再生数の推移を時系列で確認したところ、投稿を見た人が商品を購入して、さらに投稿するというサイクルが長期間で生まれていました。村岡さんが話されていた「表現の余白」によって、たとえば「チョコレートが好きな人」や「勉強を頑張っている人」「受験を応援する人」など、様々な価値観を持つセグメントへ効果的に訴求できていたからだと思います。

──キットカットのマーケティング戦略の展望をお聞かせください。

村岡(ネスレ日本):受験生応援キャンペーンでは、引き続きosinaの力を借りたいと考えています。キットカットを部活の応援アイテムにされる方もいるため、「部活応援」の文脈にも注力する方針です。

部活応援アイテムとして、3月4日(月)に全国発売された「キットカット ゴールド」
部活応援アイテムとして、3月4日(月)に全国発売された「キットカット ゴールド」

西田(NEL):osinaでキャンペーンを行うたびに、そのブランドのファンが蓄積されていくので、次回のキャンペーン時には参加者がさらに増えるはずです。そうしたサイクルの中で、CRMのような取り組みにもosinaが伴走できると考えています。

SNS起点でブランディングから店頭売上向上までを支援!

ブランドと消費者を“推し” でつなげるプラットフォーム「osina」は、従来の属性ベースのターゲティングから脱却し、SNSのハッシュタグを軸にした『消費者の趣味嗜好に基づくコミュニケーション』によって狙った界隈に訴求します。これにより、商品認知度だけでなく店頭売上も向上できます。興味をお持ちの方は、osinaサービスサイトからお問い合わせください。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:NEL株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2025/05/08 11:00 https://markezine.jp/article/detail/48627

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング