創意工夫!BeReal10の投稿スタイル
サイバーエージェント次世代生活研究所では、所属するZ世代の研究員に30日間の投稿を提出してもらい類型化したところ、以下の10種類のケースが見られたという。それぞれを、簡単に解説する。
- 友達多いアピ
- 24時間映えネイルアピ
- 間に合わせBeReal
- QOL高めアピ
- 家族&愛犬への愛アピ
- ガチ勢アピ
- 体調不良アリバイ
- ビーリア大喜利
- 無加工証明セルフィー
- 投げBeReal
友達多いアピ
大人数の参加者がいるイベントの記録用として使用されるケース。外側の広角カメラとインカメラによって参加者が集った様子を撮影し、友人の多さをアピールするもの。
24時間映えネイルアピ
自分の手元のみを映し、ネイルアートを撮影する。ネイルアートを変えた時や、自分の顔を映したくない時に撮影される。
間に合わせBeReal
移動中とわかる様子や家の天井などを、とりあえず写したもの。旅行やライブなど特別なイベント前に通知が届いた場合、撮影枚数を確保するために撮影される。
QOL高めアピ
自炊や運動、読書、勉強など「ちょっと偉いこと」をしている時に撮影する。日常的に「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」が高い行動をしていると証明し、アピールしている。
家族&愛犬への愛アピ
家族やペットと一緒に過ごす様子を撮影する。あまり親しくない間柄の友人もフォロワーに含まれるInstagramでは遠慮してしまうような写真も、コミュニティの範囲が狭いBeRealだからこそ安心して載せられるという一面がある。
体調不良アリバイ
体調不良だと伝わる様子を撮影する。約束をキャンセルした場合や、バイトを休んだ場合などの証明手段となっている。
無加工証明セルフィー
自分のビジュアルがいいと感じた時に撮影される。無加工の状態でしか撮影できないBeRealでの自撮り写真を他SNSに転載することで、自分のビジュアルが無加工の状態だと証明する場合もある。
ビーリア大喜利
投稿に対するリアクションとして自撮り写真を送る「RealMojis機能」を使った遊び。投稿主のポーズやリアクションの真似をしたり、投稿主が提示するお題に応じる。

投げBeReal
スマホを投げて撮影をする。個性的に撮影したい時に用いられる。
ガチ勢アピ
自分が好きなものやハマっているもの、習慣的に打ち込んでいるものを撮影し、熱意をアピールする。
また、BeRealはデーティングアプリとしても使われていると、同研究所の松崎瑞穂氏は語る。

「最近は、好きな人と接近する目的で使われています。BeRealなら好きな人が今何をしているかわかりますし、暇そうならデートに誘いやすいからです。今まではLINEやInstagramのストーリーズが使われていましたが、よりリアルな瞬間を把握できるBeRealが、その役割を担っています」(松崎氏)
Z世代がどうやってBeRealを使っているのか、その文脈をつかむことは、企業がZ世代に向けたコミュニケーションを考える際に、重要なヒントになる。なぜなら、BeRealで出稿される広告は、純広告に限られるからだ。