オンオフ統合バイイングの新しい形「枠ファインダ」
「枠ファインダ」を利用したセールスも強化しています。枠ファインダとは、ビデオリサーチが提供するテレビCM枠の検索・分析・購入予約申込みサービスです。枠のCPMが掲載されているので、デジタル広告枠と地上波広告枠を効率良く比較・購入することができます。しかもテレビCMの購入を検討する際、即日枠の購入に進めます。通常発生する放送局への金額の確認や枠の在庫確認をする必要はありません。
さらに枠ファインダでは、地上波SAS枠だけではなく、デジタルのプレミアム広告枠を、事前に予約購入いただくことが可能です。広告主様のニーズをとらえてデジタル媒体側で、キャンペーンに応じた対応を作ったりすることもできます。運用型でも購入できますが、広告プランニングにおいて、早い段階で選ばれる、キャンペーンの軸となる広告媒体を目指しています。
そして視聴率だけではなく、ターゲットimpなど、無料で使えるターゲットデータが500種類以上あるため、キャンペーン内容に沿った枠の検索ができる点も特徴です。たとえば、「50万円の広告予算で、テレビ関連のプレミアムな広告在庫に、F1ターゲットで広告を流したい」ときに、「SAS枠、デジタル枠への広告出稿(最適配分)プランニング」を、広告主も広告会社も無料で導き出せます。どのような枠があるのか、直接ご覧いただけると嬉しいですね。
「築地広告市場」を目指す
──最後に、今後の目標をお聞かせください。
短期では、まず「日テレNEWS NNN」の媒体成長、そして、セールスチームの強化です。セールス面もようやく軌道に乗り始めていますが、安定して運用をすることで、より多くの広告主様、広告会社様からの信頼を得たいと思います。同時に、在庫の増加も必要なので、コンテンツを配信している外部プラットフォーム様との交渉を通じて、さらに予約型セールス権をいただくことも進めていきたいです。
中期的な目標としては、今考えているコンテクスチュアルセールスの強化アイデアの具現化をどこかで実現したいと考えています。
改めて申し上げると、テレビ局は、プレミアムなコンテンツを作り出すコンテンツホルダーで広告主様や広告会社様に支えられています。広告の需要と供給のバランスを見ながら、消費者のニーズを見越して進めていくには、広告主様や広告会社様と意見交換しながら、予約型セールス市場を一緒に作っていきたいと思っています。海外のデジタルでもアップフロントが普通に行われていますが、日本のデジタルアップフロント文化を一緒に作っていきたいです。
私個人としては最終的に「築地広告市場」のような市場があればいいな、と思っています。築地市場には全国から様々な魚が集まっていますよね。同じように全国から様々な広告枠が集まる場があってもいいのではないかと考えています。
赤身の魚が欲しい、旬の魚が欲しいというように、広告主様の「こんな方に届けられる広告枠が欲しいんだよね」というご要望に対し広告会社様などのプロの目利き人がデータや知見に基づき一緒にベストなものを提案していくイメージです。この場合、私たちテレビメディア、デジタルメディアは、「自信を持って鮮度の良い、品質が最高な魚を市場に送り出す」漁師の立ち位置になると思います。
そのような利便性の高い、プレミアムコンテンツとその広告枠が大量に集まったプレミアムな広告市場の形成に貢献できればと思っています。是非、皆様と一緒にいろいろなことに挑戦させてください。