SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめのセミナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第111号(2025年3月号)
特集「CES 2025より テクノロジーで変わる社会、広告、マーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

広告表示テスト開始から約3ヵ月…「Threads」で“先行優位”を得るために今始めるべきこと

どんな投稿が反応を得やすい?初期は工数を抑えて検証

 Threadsは「おすすめ」のタイムラインに投稿が表示されることで、フォロワーではないユーザーからの反応も得られやすくなります。「おすすめ」に表示されるためには、投稿の初動(公開から約24時間以内)でどれだけリアクションを得られるかが鍵運用初期は、一定の頻度で投稿を行いながら、どのような切り口やトーンが反応を得やすいかを検証していくことが大切です。

 さらに、エンゲージメントを高めるコツとして、動画や画像の活用も効果的です。前述のアカウントで検証したところ、動画や画像を含めた投稿では、「6~7枚ほどのクリエイティブを掲載するのが効果的」だとわかりました。一方で、テキストのみの投稿も十分に成果が期待できるため、投稿内容や目的に応じて柔軟に選ぶことが大切です。

画像を説明するテキストなくても可
ユーザーによる反応への影響の大きさについて、クリエイティブ枚数ごとに比較したグラフ(ホットリンクの支援実績を基に同社が作成、クリックすると拡大)

 また、トレンドランキングを活用することで、今Threads上で盛り上がっている話題を把握することもできます。自社商品と関連性のあるトレンドであれば、投稿内容に取り入れることで、「おすすめ」に表示される可能性が高まります。

 とはいえ、Threadsの運用を始めた直後は、Instagramの投稿を転用するところからスタートするのがお薦めです。同じテキストベースのSNSである「X」の投稿も転用できます。

 まずは工数を抑えながら、どのような投稿が反応を得やすいか検証すると良いでしょう。そして、検証結果を基にThreadsオリジナルのコンテンツを作成、投稿していくことが、より効果的な運用につながります。

検索機能改善でアーンドメディア的な活用もしやすく

 Threadsは当初、検索機能が十分ではなく、UGC(ユーザーによる口コミ)の発見や活用には、あまり適していませんでした。しかし現在は、キーワード検索や投稿の期間指定が可能になったことで、UGCを見つけやすくなり、アーンドメディア的な活用も行いやすくなっています

 たとえば、Threads上でユーザーが商品名やブランド名で検索したときに、好意的な投稿が多く表示されれば、「この商品、評判がいいな」「自分も試してみよう」と感じるきっかけになります。ホットリンクが行った調査では、インターネット上の口コミを参考に商品を購入した経験がある人は8割以上にのぼり、購入への影響力の高さがうかがえます。

 一方、企業がUGCを活用するためには、前提としてユーザーに投稿してもらうための仕掛けづくりが重要です。たとえば、印象的なフレーズやキーワードを設定し、それを投稿内で使ってもらうことで、関連投稿を検索しやすくすると、ユーザーの間でも「〇〇について投稿するなら、あのキーワードをつけよう」という共通認識が生まれやすくなります。集まったUGCに対して企業アカウントからリアクションすることで、ユーザーとのコミュニケーションも生まれます。

 UGCの活用には時間がかかりますが、だからこそ、中長期的な資産として捉え、今のうちから投稿の土台を整えておくことをお薦めします。

次のページ
優位性をどう確保するか。広告導入に今備えるべき理由

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

安東 実里(アンドウ ミノリ)

株式会社ホットリンク ソーシャルメディアコンサルティング本部

新卒で輸入卸会社に入社し、海外ブランドの日本代理店としてPR・販促業務に従事。主にSNSを活用したオンラインマーケティングを担当。2024年5月にホットリンクへ転職し、コンサルティング部にて、通信・化粧品業界のSNSアカウントの運用代行を担当...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2025/04/21 08:00 https://markezine.jp/article/detail/48924

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング