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小林佳徳のネットメディア通信

第1回 Podcastの現状と今後の可能性

ネットに熱心な読者の方々には、既に馴染み深いとは思いますが、「オンタイムでなくて聞けるインターネットラジオ」や、「音声ブログ」などと呼ばれている「Podcast(ポッドキャスト)」の現状について分析し、今後の可能性を探ってみます。

はじめに

 はじめまして。

 「マルチメディア」という言葉も久しく聞かれなくなった昨今ですが、私のこれまでのコンピュータやネットワークとの経験から、ビジネスに役立ちそうな話題を、ジャンルを限らずに、また硬くなりすぎない感じで、お話していきます。

Podcastは普及しているのか?

 今回は「Podcast」です。

 おさらいしますと、2005年6月に、Podcastに対応したiTunes 4.9がリリースし、その後、7月に大手NIFTYが「ポッドキャスティングジュース」を開始し国内のPodcast認知度は一気に高まりました。

iTunes

 それから、およそ1年が経過し、先日も「Yahoo! ポッドキャスト」がベータサービスを開始しました。が、果たして国内のPodcast事情はどれだけ盛り上がってきているのでしょうか? 海外では確実に需要は伸びているとはいうものの、今ひとつ、国内ではビジネスチャンスと呼べるほどにマーケットが拡大しているように感じられないのが正直なところではないでしょうか?

Yahoo! ポッドキャスト

音声メディアというネック

 Podcastの仕組みをもう一度見なおしてみますと、「タグ付け、ユーザによる評価」「デバイスフリー」「ユーザ参加型コンテンツ(CGM)」など、どれをとっても今のインターネットビジネスで注目されている特徴を持っており、もっと認知されるメディアになってもよさそうなものです。

 そこで、自分で実際に番組を制作して配信してみたり、著名なPodcast配信者にお話をお聞きしたところ、Podcastの知名度が上がらない理由の1つとして、「音声(映像)メディア」であることが、思っている以上に大きなネックになっていることがわかってきました。

 確かに現在、ネットサービスで圧倒的な人気を誇る「ブログ」「SNS」「Wiki」などは、基本的に「文字」メディアであり、コンテンツの制作(執筆)における制限は多くありません。また静止画(スチル)であれば、昨今におけるブロードバンド環境においては以前のような容量的な問題にもなりません。

 これに対して音声(映像)では、特に「制作できる環境」はぐっと限られます(録音、編集できる機材・ノウハウなどを持ち合わせている人数が大幅に少なくなる)。視聴する場合も、音が出せる場所、音が聞ける場所が必要であることや、コンテンツをチェックするのにリアルタイム時間(多少の早巻き再生はできるにせよ)が必要になり、さらには「実際に視てみる・聞いてみるまで」はどんなコンテンツなのかもほとんど知ることができません。

 結果、コンテンツ供給側(ポッドキャスター)と消費側(リスナー)にとって、従来のメディアと比べて、利用するのに敷居の高いメディアとなっているのです。

 それではPodcastというメディアは国内ではブレイクすることなくこのまま終わっていってしまうのでしょうか?

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この記事の著者

小林 佳徳(コバヤシ ヨシノリ)

 1973年山梨県甲府市生まれ。幼少時代にNEC PC6001と出会いコンピュータに興味を持つ。 新潟大学大学院自然科学研究科在籍中にインターネットの可能性に惹かれ、1998年に上京。大日本印刷、ベネッセコーポレーション、と大企業を経験後、livedoor、モバイルファクトリー、イトクロなどのベンチ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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